
卓球の「WTTコンテンダーブエノスアイレス」が行われており、日本からは男女の有力選手が参戦している。なかでも女子シングルスで優勝争いを繰り広げるのが張本美和(木下グループ)と大藤沙月(ミキハウス)の二人で、ダブルスでも次世代ペアとして結果を残す若手選手の活躍には期待が高まっている。
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■張本美は佐藤との対戦が確定
今大会シングルスで第1シードに入ったのが張本美で、4月の「WTTコンテンダーチュニス」以来の個人でのタイトルを狙う。そんななか、1回戦ではバレンティナ・パローラ(アルゼンチン)、2回戦ではディヤ・チターレ(インド)をそれぞれストレートで下し、力の差を見せつけてベスト8に勝ち進んでいる。
一方第2シードの大藤も、6月の「WTTコンテンダーザグレブ」に続く優勝を狙うなかで、ここまでは順調な滑り出し。1回戦ではバルボラ・バーラディ(スロバキア)、2回戦ではダニエーラ・オルテガ(チリ)を3-0で下し、ベスト8まで勝ち進んだ。
8強入りした張本美、大藤のライバルになり得るのが日本勢で、前者はすでに経験豊富なカットマンの佐藤瞳(日本ペイントグループ)との対戦が確定。また、大藤も今季自身初のトップ20入りを果たし、好調のサウスポー、長﨑美柚(木下アビエル神奈川)と対戦の可能性があり、同士討ちが優勝争いを左右するかもしれない。
なお、張本美と大藤は女子ダブルスでも第1シードとして挑んでおり、「WTTスターコンテンダーリュブリャナ」、「WTTコンテンダーザグレブ」に続く優勝の期待がかかる。次世代を背負う17歳と21歳が単複で優勝争いに絡むかは注目となる。
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