
MLBはトレードの補強期限が31日(日本時間8月1日)に迫っており、締め切りまで24時間を切るなか各球団が積極的な動きを見せている。
そんななか、移籍市場の目玉とされたのがダイヤモンドバックスのエウヘニオ・スアレス内野手で、30日(同31日)にはマリナーズへの電撃移籍が複数メディアで伝えられた。今季日本選手とも打撃タイトルを争っていたライバルの移籍はナ・リーグの争いに影響が出てきそうだ。
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■4月には4打席連続本塁打も
34歳のスアレスは今季、4月26日(同27日)のブレーブス戦でMLB史上19人目の4打席連続本塁打を達成。メジャーで10号一番乗りを果たすなど開幕から本塁打を量産し、ここまで106試合に出場して打率.248、36本塁打、87打点、OPS.896の成績を挙げてきた。
そんなスアレスだが、ナ・リーグ西地区4位のダイヤモンドバックスからのトレードが有力視され、各球団による争奪戦が展開。3年ぶりのポストシーズンを狙うア・リーグ西地区2位のマリナーズへ移籍する運びとなった。
屈指の強打者の移籍により、影響が出てくるのが日本選手も絡むタイトル争い。ナ・リーグ本塁打王争いはドジャースの大谷翔平投手が38本で首位に立っており、スアレスはフィリーズのカイル・シュワーバー外野手の37本に続く3位につけていた。今回のトレードにより、2023年、24年の本塁打王である大谷と、22年の本塁打王であるシュワーバーによる一騎打ちが濃厚となってきた。
また、打点王争いではスアレスが87打点でナ・リーグ単独首位に立っていた。マリナーズへの移籍で現在86打点を挙げているシュワーバーが繰り上がりで首位に立つことになり、メッツのピート・アロンソ内野手と並ぶ81打点を記録しているカブスの鈴木誠也外野手も2位タイへ浮上する。今季すでにMLBでキャリアハイの打点を稼いでいる鈴木がタイトル争いに絡めるのかも焦点となってくる。
移籍市場の最大の目玉とされたスアレスのア・リーグ移籍が伝えられたことにより、エンゼルス時代から3年連続の本塁打王を視界に入れる大谷や、4年目のシーズンに成績を大きく向上させた鈴木にタイトルの可能性が広がることになる。はたして、トレード期間が明ける8月以降にどのような争いが見られるのか。
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