
総合格闘家の青木真也が30日、自身のYouTubeチャンネルを更新。プロボクシング元日本スーパーライト級王者・細川バレンタイン氏とともに7月27日にさいたまスーパーアリーナで開催された「超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り」のメインカード、「クレべル・コイケ vs. 朝倉未来」の判定と、朝倉の“影響力”について言及した。
◆「超RIZIN.4」でリベンジ成功の朝倉未来が復帰後235位→36位→24位と“大躍進” クレベル34位、YA-MAN99位|世界フェザー級ランキング(2025年7月28日時点)
■判定を巡る論争に見解
2021年6月に行われた第1戦ではクレベルに一本負けを喫した朝倉。今大会では判定2ー1でクレベルを下し、4年越しのリベンジを達成した。試合後には敗れたクレベルが激怒するなど判定結果を巡って有識者やファンの間でも論争が巻き起こった。
青木は朝倉vs.クレベルの判定について、「試合を動かそうとしたのはクレベル。でも今のルールだと、朝倉が評価されるというのが俺の意見」と自身の見解を語った。
試合後に「クレベル勝利かと思った」と主張していた細川は、青木との対談を通してMMAやRIZINのルールを学ぶきっかけになったとし、「ぶっちゃけ朝倉未来が勝ってよかった。なんなら、今回の判定疑惑自体がよかった。結局彼の行動がすべてMMAの理解だとかに繋がってしまっている」と朝倉の影響力の大きさに驚きを見せた。
■朝倉の影響力に危機感も……YA-MANは高評価
その上で、青木は朝倉の影響力に切り込んだ。「ぶっちゃけ2025年の(日本の)“総合格闘技”は朝倉未来になっている。格闘技じゃないんだよ。でも象徴するものとしては、朝倉未来になっちゃっている」とその大きさを指摘。
「間違っちゃいけないのは、『俺がやってるのは格闘技』という矜持は絶対に忘れちゃいけない。そこに流されてはダメだ」と現役ファイターらに呼びかけ、「すごくわかりやすく言うと、ブレイキングダウンの真似っこみたいなアピールするじゃん。あれはクソッタレだ」「誇りや矜持みたいなものがない。そうなったら終わり」だと私見を語った。
一方で青木と細川から評価を受けたのが、キックボクシングから転向したYA-MAN(MMA戦績3勝2敗)だ。細川は試合前の煽り合いに対して試合内容が伴っていないと指摘し、「俺バチバチで行く!とか言って、バチバチで行ったところなんて見たことない」としつつも、思い出したように「YA-MANは本当にやってる!わかる」とYA-MANは例外だと主張。青木も「やってるよ」と頷き同意した。
YA-MANは「超RIZIN.4」で42歳のベテラン金原正徳と対戦。1、2ラウンドで押されるも、最終ラウンドで劇的なKO勝ち。今大会の“ベストバウド”だと言われるほどの激闘を繰り広げ、会場を大いに沸かせた。敗れた金原は試合後に「最後の相手がYA-MANでよかった」と感謝し引退を表明。YA-MANは「この先勝っていって、金原さんの価値がもっと上がるように試合をしていきます」と更なる成長を誓っている。
◆堀口恭司、朝倉未来の判定勝ちに私見「安牌な勝ち方に行った」 激怒のクレベルにはエールも「次に繋げればいい」
◆「超RIZIN.4」でヒロヤを下した優勝候補の元谷友貴が22位にランクイン 堀口恭司が5位、平良達郎が7位|世界フライ級ランキング(2025年7月30日時点)