
ナ・リーグ西地区のドジャースは7月31日(日本時間1日)、ジェームズ・アウトマン外野手をツインズへ放出し、ブロック・スチュワート投手を獲得したと発表。アウトマンは、メジャー2年目の2023年に23本塁打を記録。広い守備範囲と俊足で頭角を現したが、その後は伸び悩みマイナーとの行き来が続いていた。
また、先発起用を強く希望していたダスティン・メイ投手はレッドソックスへ移籍。対価として、22歳の有望株ジェームズ・ティブス外野手を獲得した。地元記者らは、ドジャースの堅実な動きを高く評価している。
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■「素晴らしい動きだった」
28歳のアウトマンは今季22試合の出場で、打率.103、2本塁打、4打点。傘下3Aでは20本塁打、OPS.970と長打力を発揮していた。メジャー昇格2年目の2023年には、23本塁打、70打点、16盗塁を記録し、新人王投票3位にランクイン。俊足を生かした広い守備範囲で中堅手として活躍したが、その後は粗削りな打撃で伸び並みレギュラーを掴むには至らなかった。
ドジャースはアウトマンをツインズへ放出し、見返りとして救援投手のスチュワートを獲得。33歳のスチュワートは、2014年のドラフト6巡目全体189位で入団したドジャースの元生え抜き右腕で、19年途中まで所属。今季は39試合に登板し2勝1敗、防御率2.38の好成績。高い奪三振率を誇る右腕で、ブルペン補強を目指すドジャースにとって頼もしい存在となる。
米メディア『ドジャース・ネーション』のノア・カムラス記者は、一連のトレードを「ロサンゼルスにとって素晴らしい動きだった」と高く評価。ファンからは移籍を惜しむ声が多く聞かれたが「ドジャースには彼のための場所がなかった。非常に素晴らしい可能性を秘めている選手だ」と理解を示し、新天地での活躍に期待を寄せている。
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