
7月31日(日本時間8月1日)に最終日を迎えたトレード期限。ただ、各球団の補強が今後一切禁じられるわけではない。例えば、現在フリーエージェント(FA)で無所属の選手を獲得することは可能。米地元メディア『ドジャース・ネーション』は、オフにドジャースからFAとなり、ここまで所属先が決まっていないジョー・ケリー投手に言及した。
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■「補強可能なリリーフ投手がまだいる」
ドジャースはトレード期限最終日、ツインズからブロック・スチュワート投手、ナショナルズからアレックス・コール外野手を獲得したが、即戦力としての補強はこの2人にとどまった。
この結果を受けて、『ドジャース・ネーション』は1日(同2日)、「ドジャースは静かなトレード期限を迎え、多くのファンを驚かせた。しかし、シーズン終盤に向けて、補強可能なリリーフ投手がまだ1人いる。その選手を獲得するのに、何かと引き換えにする必要もない」とし、ケリーの名前を挙げた。
ケリーといえば、2023年オフにエンゼルスから移籍してきた大谷翔平投手に、自らの背番号「17」を譲ったことで日本でも有名に。また、そのお礼として、大谷がケリーの妻アシュリーさんにポルシェをプレゼントしたことも大きな話題になった。
■スカウト「1カ月契約でサインする」
『ドジャース・ネーション』のライブ番組「ドジャース・ダグアウト」に出演した米紙『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者は、ケリーの古巣復帰について「可能性はありますね。というのも、まるでキケ(エンリケ・ヘルナンデス内野手)のようなもので、彼らは10月に真価を発揮するんです。多くのスカウトがこう言っていますよ。『ジョー・ケリーなら1カ月契約でサインするよ。だって彼が本領を発揮するのは10月だから』と。ブルペンの層を厚くする意味でもいいかもしれません」とコメントした。
ケリーは昨季35試合に登板し、防御率4.78、13ホールドを記録。『ドジャース・ネーション』によると、同記者は「たとえケリーがポストシーズンのロースターに入らなかったとしても、ドジャースにとって質の高いイニングを投げられる貴重な戦力になり得ると述べた」とも記した。
リリーバーであるスチュワートを獲得したとはいえ、負傷者が続出しているドジャースのブルペンは相変わらず火の車。1日(同2日)にヤンキースから放出されたマーカス・ストローマン投手が新天地を探すことになったように、現在無所属のケリーがまたマウンドに戻ってきても不思議ではない。
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