
卓球の「WTTチャンピオンズ横浜2025」が7日から11日にかけて神奈川県の横浜BUNTAIで行われる。5日に組み合わせ抽選会が行われ、早田ひな(日本生命)が終了後に取材に応じ自身の現在地を語った。
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■始まったロス五輪への道のり
早田は昨夏のパリ五輪にエースとして初出場し、女子シングルス、女子団体の2種目でメダルを獲得。日本の中心選手としての地位を不動のものとした。一方同大会で左腕を負傷し、国内外の大会を3カ月ほど欠場した。今年に入り国際大会へも本格復帰を果たしたものの、ロス五輪へ向けては“シーズン2”と自身のキャリアを呼ぶなど、新たなフェーズに入ることになった。
早田は昨年復帰を果たした「WTTファイナルズ福岡」以降の道のりについて、「パリ五輪までに自分が逃げてきたことやないがしろにしていたことがどんどん出てきて、現実を突きつけられたと思った」と言及。そのなかで、「自分としてはそこと向き合わないとこの先もないですし、ロス五輪に出られるか、金メダルを獲れるかというところも怪しくなってしまう」と2度目の五輪出場を目指す上で自らを見つめなおす期間となったと捉えている。
パリ五輪後には張本美和(木下グループ)、大藤沙月(ミキハウス)といった選手が次世代を担う存在として台頭し、同級生の伊藤美誠(スターツ)も健在ぶりを示すなど女子の争いは熾烈さを極める。怪我と向き合いながらの日々を過ごしてきたなかで、早田自身にも変化が求められている。
それでも早田は現在の状態について、「パリ五輪までに自分がやらなかったからこそ今はそういう(向き合う)時間なのかなと思う。結果にはまだなかなか繋がってはいないですけど、自分の内側の部分としては成長している」と前を向く。さらには、「腕が少しずつ良くなってきているからこそ真剣に取り組めるようになっているので、そういうところは去年の北九州の時からは変わってますし、バックハンドの技術は違うんじゃないかと思っています」と新たな進化にも手ごたえを明かしている。
ここ数年で五輪や世界選手権でもメダルを獲得してエースとしての立場を手にし、“早田ひな”の名は至るところで語られるようになった。選手として喜びも苦しみも経験し、選手として新たなフェーズに入ったなかで迎える横浜でのチャンピオンズ。25歳のサウスポーがどのような進化で日本のファンを魅了するのか。

伊藤美誠、早田ひな 撮影:SPREAD編集部
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