
卓球の「WTTチャンピオンズ横浜2025」は9日、神奈川県の横浜BUNTAIで男子シングルスの2回戦が行われ、世界ランキング28位の戸上隼輔(井村屋グループ)は同17位のアンダース・リンド(デンマーク)と対戦。ゲームカウント3ー1で勝利して、準々決勝進出を決めた。
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■サービス、レシーブで修正図る
戸上は7日の1回戦でチボ・ポレ(フランス)にストレートで快勝し2回戦へ。迎えた世界17位の難敵相手に第1ゲームを圧倒されるが、第2ゲーム以降に修正を図ると、安定感のあるサービス、レシーブに、強打も織り交ぜる戸上らしさを見せ、この日の最終試合となった23時過ぎの勝負を逆転で決した。
戸上は序盤の苦戦について、「初対戦で、どういう選手か分からなかったんですけど、相手のサービスに苦しむシーンもあって自分の思うようにプレーできなかった」とコメント。それでも、「2ゲーム目以降落ち着いて、サーブ、レシーブを上田コーチと話し合って最後まで集中力を切らさずにできた」と試合中に見せた修正には手ごたえを明かした。
戸上はこれで、男子では張本智和(トヨタ自動車)とともにベスト8に進出。準々決勝では世界ランキング2位の王楚欽(中国)と対することになる。
戸上は試合後に「夜11時過ぎるまで遅くまで会場に残って声援を送ってくださった」と観客への感謝を述べつつ、「昼なんですけど、また熱い試合をともに観客の皆さんとできたらと思います」とファイターらしく熱い試合を届けることを誓った。
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