
卓球の「WTTチャンピオンズ横浜2025」が7日から11日にかけて神奈川県の横浜BUNTAIで行われ、男子シングルスでは世界ランキング4位の張本智和(トヨタ自動車)が自身2度目となる優勝を飾った。
張本智に敗れたのが世界ランキング2位で現世界王者の王楚欽(中国)。地元メディアは決勝の戦いに言及しつつ、次回大会を回避することになるサウスポーについて報じている。
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■巧みな試合運び見せた日本エース
日本初開催となったチャンピオンズ決勝の戦いで張本智が序盤にチキータによるレシーブを封印。相手エースの変化に戸惑いを見せた王楚欽がミスショットを連発するなど、3ゲーム連続先取で試合を優位に運んだ。巧みな試合運びで2勝12敗と大きく負け越していた相手を退けて、地元開催での優勝を成し遂げた。
中国メディア『捜狐』は、この一戦を振り返りながら「横浜での決勝会場の空気は凍り付いたようだった。王楚欽と宿敵の張本智和の戦いは数えきれないほどのファンを魅了した」と評価。一方で世界王者にとっては「張本に対する連勝が8でストップしただけでなく、優勝トロフィーもさらわれた。この敗北は確かに悲痛なものだった」と痛い敗戦だったと記している。
さらに、同メディアが言及したのがスウェーデン・マルメで行われる「ヨーロッパ・スマッシュ2025」への出場選手について。公式サイトからは王楚欽の名前が外されており、次の国際大会を欠場する決断を下した様子だ。
この出場回避について同サイトは真意を説明しており、「罰則でもアクシデントでもなく、中国卓球チームが検討した戦略的な措置である」と言及。「最近のスケジュールを見るとほぼ休みなく働き続けており、激しい試合によって肉体的にも精神的にも疲弊していた。それは横浜のコート上でもはっきり見てとれた」と、過密スケジュールを考慮しての休養だとしている。
日本で張本智と激しい決勝を繰り広げた王楚欽。悔しい敗戦を喫した世界No.1サウスポーがリフレッシュを経て、再び王者として立ちはだかるのか。
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