
今オフにメジャー挑戦が濃厚となっているヤクルトの村上宗隆内野手について、米地元紙『ニューヨーク・ポスト』の敏腕記者、ジョン・ヘイマン氏が言及した。同記者は移籍先候補として4球団を挙げた上で、その筆頭にマリナーズを指名した。
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■「日本選手を獲得して成功」
13日(日本時間14日)、米スポーツメディア『ブリーチャー・レポート』が配信している番組「B/R Walk-Off」に出演したヘイマン記者は、村上の新天地について見解を示した。
移籍先候補として挙げたのはマリナーズ、ドジャース、メッツ、レッドソックスの4球団で、その中でも「第1候補」としてマリナーズを指名した。
同記者はマリナーズについて「資金力があり、これまでも(イチローら)日本選手を獲得し、成功を収めてきた。ムラカミに合う球団」と紹介した。
マリナーズは今夏のトレードデッドラインで、強打者エウヘニオ・スアレス内野手をダイヤモンドバックスから獲得し、補強に成功。しかし同記者によると、スアレスは今オフにフリーエージェント(FA)となり、再契約する見込みは薄いという。そのため、三塁手の後釜として村上に注目していると指摘した。
同記者が「第2候補」として名前を挙げたのはドジャース。大谷翔平投手や山本由伸投手、佐々木朗希投手が所属しており、こちらもマリナーズ同様、「日本選手の起用に長けている」と主張した。
■マンシーとの共存も可能
ドジャースの三塁手としてはマックス・マンシー内野手が君臨しており、来季も残留する可能性が高いとされている。ただ、マンシーは二塁手としてもプレーでき、村上自身も三塁のほか一塁や外野も守れる。そのため、村上が来季ドジャースに加わったとしても、チームは柔軟に対応できると予想した。
「第3候補」となったメッツは、デビッド・スターンズ編成本部長が来日し、12日に神宮球場で行われたヤクルトーDeNA戦を視察。三塁手が固定できないチーム事情もあり、争奪戦に参加すると噂されている。
そして、同記者は将来有望な若手が揃うレッドソックスを「第4候補」とした。今季一塁手として活躍したトリスタン・カサス内野手が負傷し、シーズン残りは全休が確定。来季の回復具合も見通せないため、村上を一塁に回すプランもささやかれている。
冬の移籍市場で大きな話題を集めそうな村上。日本の誇るスラッガーを果たしてどの球団が射止めるのか、予想合戦は早くもヒートアップしている。
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