
2025年のメジャーリーグも8月半ばを迎えており、プレーオフをかけた争いが展開されている。そんななか、終盤にかけて注目されるのが個人のタイトル争いで、ナ・リーグの首位打者争いは混戦を極めている。
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■3割台はリーグでわずか3選手
14日(日本時間15日)終了時点でナ・リーグの首位打者に立つのがドジャースのウィル・スミス捕手。2年連続世界一を狙うチームの屋台骨を担う30歳はここまで94試合に出場し、打率.312をマーク。メジャー7年目にして初の打率3割とタイトル獲得を視界に入れている。
一方でスミスは今季、ダルトン・ラッシング捕手と併用されていることもあり、ドジャースが121試合消化時点で打席数は「375」。規定打席にギリギリ到達(121×3.1=375.1打席)している状況で、打率のランキングから姿を消す日も見られる。
そんななか、ライバルの状況をみると2位につけるのがマーリンズのゼイビア・エドワーズ内野手で打率.307を記録。さらに、3位にはドジャースのチームメイトであるフレディ・フリーマン内野手が.300で後ろにつける。この3選手はいずれも初となる首位打者がかかっている。
2割8分台から2割9分台の選手がトップ10にひしめくなか、スミスらを伺う存在になり得るのがパドレスのルイス・アラエス内野手。現時点で打率は.289で9位だが、ツインズ時代の2022年(.316)、マーリンズ時代の23年(.354)、マーリンズとパドレスでプレーした24年(.314)に3年連続首位打者に輝いており、抜群の実績を誇っている。
アラエスは昨季9月に月間打率.340を記録し、三冠王を目指した大谷翔平投手(ドジャース)の猛追を振り切るなど終盤に強い傾向がある。1994年から97年のトニー・グウィン以来史上7人目となる4年連続首位打者を逆転で奪う可能性も否定できない。
スミスやフリーマンといったドジャース勢を中心に繰り広げられてきた今季のナ・リーグ首位打者争い。3割付近に選手がひしめく混戦のなか、メジャー屈指の実績を誇る天才打者も終盤にかけて参戦することはあるのか。
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