
総合格闘家の青木真也が17日、自身のYouTubeチャンネルを更新。16日(日本時間17日)に米国シカゴで行われた「UFC319」でティム・エリオットに一本負けを喫した朝倉海の2つの“敗因”を分析した。
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■グラウンドでの“弱点”が露呈
青木は朝倉のUFC2連敗について、「正直びっくりですよ。ただ、今回は負けた理由がはっきりしている」と断言。「言いづらい、俺しか言えないと思うけど」と前置きしつつ、事前予想では圧倒的有利とされていた朝倉の敗因に切り込んだ。
青木は、第1ラウンドは支配時間、打撃のヒット数で圧倒的に朝倉優勢だったと主張。しかし、同ラウンドで蹴り足を掴まれてテイクダウンされた朝倉が立ち上がるアクションを見せなかったことに対して、「(朝倉は)グラウンドがこんなにできないんだ、と思った」とし、対戦相手のエリオットを含め、UFCフライ級のライバルたちにも“弱点”が露見してしまったと指摘した。
■朝倉がこれから上がる可能性も「全然ある」
第2ラウンドのフィニッシュシーンについては、セコンドの“指示ミス”だとし、「MMAの指示ができていない」とバッサリ。朝倉は残り1分半ほどでテイクダウンされ、立ちあがろうとしたところを極められたが、2ラウンド目をエリオットにポイントをとられていても、1:1で五分のため「ステイでよかった」と指摘。
さらに、RIZINであればグラウンドで膠着状態になるとブレイクがかかるので立ち上がる必要がなかったことから、今回の負けは「セコンドの作戦ミスと指示ミス。あと、RIZINルールの弊害です」とまとめた。
青木は「勝てる試合だったから一番悔しい」とし、「グラウンド以外の能力は、全部朝倉海。フィジカル、打撃、お金、影響力、全部。グラウンドだけ触れさせないようにすればよかったのに、指示と作戦でミスしたんだ。もったいない」と手痛い連敗を悔やんだ。
また、朝倉のグラウンドの“弱点”については「半年、1年で修正できるレベルの話ではない」とし、今後はそれを知られた上で作戦と指示を考える必要があると言及。一方で、朝倉がこれから上位に勝ち上がる可能性については「全然ある」とも語り、「作戦と指示をここで切り替えたほうがいい」と提言した。
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