
卓球の「ヨーロッパ・スマッシュ2025」は19日、女子シングルスの2回戦が行われ、世界ランキング11位の橋本帆乃香(デンソーポラリス)は同18位の銭天一(中国)と対戦。ゲームカウント3-0で勝利し、3回戦進出を決めた。
中国屈指のサウスポーを寄せ付けなかった橋本。現地メディアもその戦いぶりを称賛しており、次戦で対戦する強豪との戦いにも言及している。
◆早田ひなが韓国エース・申裕斌とパリ五輪以来の激突 戦績では日本のサウスポーが圧倒、孫穎莎への挑戦権の行方も注目【ヨーロッパ・スマッシュ】
■前回勝利の世界5位・王芸迪戦へ
橋本は初対戦となった銭天一との戦いで、サービスを軸に相手に的を絞らせずにポイントを重ねると、機を見ての攻勢を仕掛けて銭天一を揺さぶった。11-6、11-2とゲームを支配して迎えた第3ゲームの序盤に2-5とリードを許したが、相手の対応にもさらに橋本が適応する形で連続ポイントを奪い、ストレートでの完勝となった。
中国メディアの『捜狐』はこの一戦を振り返っており、「試合を通して銭天一は橋本帆乃香のカットマンとしてのスタイルに苦戦を強いられた。3ゲームを終えた時点で6-11、2-11、7-11というスコアは両者の実力の差を如実に物語っていた」と橋本の優勢だったとしている。
橋本は日本で行われた「WTTチャンピオンズ横浜2025」の2回戦で世界1位の孫穎莎(中国)に敗れるまでは、対外連勝記録(日本人以外の選手への連勝記録)を41に伸ばし、対中国勢にも11連勝を飾っていた。
今や世界トップ10にも迫る勢いの27歳に対して同メディアは「“現代卓球界最高のカットマン”の称号を有している」と最大級の賛辞。次戦は7月の「USスマッシュ2025」でストレート勝ちしている同5位の王芸迪(中国)だが、「日本の橋本帆乃香は並外れた強さを示し、中国卓球チームの今後の準備において重要な示唆を与えた」と警戒した。
グランドスマッシュやチャンピオンズといったトップ選手が集まる大舞台で印象的な活躍を続ける橋本。カットマンの快進撃がスウェーデンでも続くかは注目となっていく。
◆早田ひな、孫穎莎も評価した成長の跡「勝てて幸運だった」 世界女王が見せた振る舞いも注目「握手の際にラケットで……」
◆橋本帆乃香、世界女王にも奮闘の27歳を中国メディアが特集「どのレベルの選手なのか?」 カットマンの希少価値にも言及「攻略が困難」
◆伊藤美誠&早田ひなが世界女王に「番狂わせを起こす可能性」 孫穎莎が日本の黄金世代撃破なら「決勝へ自信を深める」【ヨーロッパ・スマッシュ】