
ナ・リーグ西地区のドジャースは21日(日本時間22日)、敵地クアーズフィールドでのロッキーズ戦に9-5で勝利。4連戦を2勝2敗で終えた。
同地区最下位のロッキーズ相手に辛うじて負け越しを阻止した一方で、デーブ・ロバーツ監督の選手起用が物議を醸している。大谷翔平投手の休養日となった一戦で、打線の中心4番打者に不振のマイケル・コンフォート外野手が据えられた。
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■1番起用のベッツが活躍
試合は初回、ムーキー・ベッツ内野手が四球で出塁すると、直後にフレディ・フリーマン内野手が中堅へ先制の2ラン。2回表には、死球による押し出しなどで追加点。5回まで毎回得点を挙げて試合の主導権を握った。投げては、先発のクレイトン・カーショー投手が6回途中6安打3失点と試合を作り、後を継いだベン・カスパリウス投手がイニングを締めた。続くマット・サウアー投手が8回裏にブレントン・ドイル外野手に2ランを浴びて反撃を許したが、最終回はアレックス・ベシア投手がリードを守り切った。
この日のドジャースは大谷が休養日で打線から外れ、1番に起用されたベッツが2安打2四球と仕事を果たした一方で、4番に抜擢されたマイケル・コンフォート外野手はチーム12安打の中で犠飛1本の4打数無安打に終わった。
■打順別成績では……
ドジャース専門ポッドキャスト『Inside the Ravine(インサイド・ザ・ラビーン)』のホストを務めるブレイク・ハリス記者は、ここまで111試合の出場で打率.186と不振を極めるコンフォートを4番に起用したチームに不満爆発。「後で上手くいくかもしれないけれど……実際に野球の仕事で多額の給料をもらっている人が、コンフォートを4番に置いたという事実が本当に信じられない気持ちだ。ロバーツなのかフロントなのか分からないが、これは狂っているよ」と試合前に投稿。意図が見えない采配に疑問を投げかけた。
米データサイト『Baseball Reference』によると、コンフォートは試合前の時点で(サンプル数は少ないものの)今季4番での打率が.444と好成績だった。5番以下で起用された場合は全て2割前後と振るわないため、大胆な起用に打って出た可能性も捨てきれない。7月こそ月間打率.273と持ち直したコンフォートだが、8月は再び低迷。ポストシーズン争いを続ける中で、結果を残せない新戦力に不満が高まっている。
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