
第44回新潟2歳ステークス(24日/GIII、新潟芝1600m)には、新馬を7馬身差で圧勝したリアライズシリウス、今年の皐月賞馬ミュージアムマイルの半妹フェスティバルヒル、仕切り直しの新馬を快勝したサノノグレーターなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「リアライズシリウス」を取り上げる。
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■リアライズシリウス
今年が種牡馬として初年度となるポエティックフレアだが、ここまで13戦2勝2着2回3着3回と連対率は.308、3着以内率なら.538をマーク。この時点で既に、ある一定の成果は出せていると断言してしまって差し支えない。
受胎率こそ悪いが、誕生してしまえば計算できる。まず、そんな傾向を持つ種牡馬であることは間違いのないところ。そして、その成功の要因となると、結局は「血統のイメージに素直」という一点に尽きる。自身もそうだったが、父も母父も欧州のトップマイラーで早い時期から活躍。端的にまとめれば、確かなスピードを備えた完成度の高い産駒を輩出するということ。
リアライズシリウス調教動画
これこそが今のポエティックフレア成功の全てである。そして、そんな父の現時点にして代表産駒的な存在が同馬。前脚も首差しも短く身のこなしも決して柔らかくはない。おそらく、どこかでハッキリと距離に限界を示す日がくるだろう。ただし、その秘めたるスピード能力には魅力しかない。
それこそデビュー戦のパフォーマンスなど圧巻だったではないか。ただ走っているだけなのに差は広がるばかり。あれこそが、非凡な基礎スピードを備えている証拠でしかない。あれから約2カ月、着実に成長しているようで1週前には5F66秒6-3F37秒4の自己ベストを楽にマークと、そのスピードには磨きがかかるばかり。変な力みを見せず集中して調教に取り組める、精神的な完成度の高さも心強く、ここは中心的存在だ。
総合評価「S」
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