
第44回新潟2歳ステークス(24日/GIII、新潟芝1600m)には、新馬を7馬身差で圧勝したリアライズシリウス、今年の皐月賞馬ミュージアムマイルの半妹フェスティバルヒル、仕切り直しの新馬を快勝したサノノグレーターなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「フェスティバルヒル」を取り上げる。
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■フェスティバルヒル
まだ2歳の夏時点の段階だけに、逞しさで見劣るのは致し方ないところ。とはいえ、同馬が半兄ミュージアムマイルと非常に似通った馬体のバランスの持ち主であることは、嘘偽りのない事実である。
それがどういったものかというと、胸前と首がブ厚くトモはやや小ぶりと前の勝った体型であるということ。ここで言う小ぶりとは馬体全体のバランスに対しての表現。決して、他の馬と比べて小ぶり=トモが未熟という話ではない。簡単に言えば、それだけ前が発達している、前輪駆動で駆けるタイプということ。
フェスティバルヒル調教動画
そして、この手のタイプがどのようなスタイルでレースで活躍するかと言えば、皐月賞馬の兄を確認すれば理解できる。溜めて溜めての瞬発力勝負も、早め早めの持続力勝負ももう一つ。武器は一瞬の切れと機動性。立ち回りで末をギリギリまで温存し、一脚で決める形こそが理想ということ。
これは同馬の初戦の勝ち方とも見事にマッチする。少なくとも、追えば追うほど加速し続けるような直線一気で事足りるタイプでないことは確かか。それだけに、今回の舞台だと乗り方に工夫が必須。ゆえに1週前には今回騎乗の石橋脩騎手がわざわざ栗東まで駆けつけてコンタクトを取っているのだ。しかも、そこで脚を計った上で遅れていたとならば……。直前でブチ抜けたようにデキはOK。後は手の内に入れた鞍上が導いてくれよう。
総合評価「A」
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