
プロボクシング元世界王者の渡嘉敷勝男氏、竹原慎二氏、畑山隆則氏はYouTube「ぶっちゃけチャンネル」を更新。
9月14日に名古屋市・IGアリーナにて行われるスーパーバンタム級世界4団体統一王座防衛戦「井上尚弥 vs. ムロジョン・アフマダリエフ」の勝敗を予想した。
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■パワーは互角でも「井上有利は動かない」
アフマダリエフ戦では「KOには拘らない」と発言した井上。この真意について、竹原氏は「KOにこだわらない=早いKOだと思う。狙うと被弾もする」とし、畑山氏もこれに同意。「狙わないくらいのほうが簡単に倒す」とした。
戦法については、渡嘉敷氏が「ヒットアンドアウェイがいいと思う。出たり入ったりしていれば、カウンターがとれる」と“被弾対策”を提言。アフマダリエフのパンチ力は脅威だとし、「無理に打ち合いに行くと損をする」、「(今まで対戦した選手の中でも)最強の相手だと思う。打ち合ったら危ない」と一発に警鐘を鳴らした。
3氏ともスピードでは井上が圧倒的有利としつつも、パワーでは互角と見ており、畑山氏も「パワーは井上チャンピオンに匹敵する。ちょっと怖さがある」と過去最強クラスの対戦相手を警戒した。
一方で、「だからと言って井上有利は動かない」とも語り、勝敗については、井上の8〜10ラウンドでのKO勝ちと予想している。
■両陣営の情報戦の行方に注目
また、井上陣営がスパーリングパートナーにマーロン・タパレス(フィリピン)を起用した意図については、サウスポー対策と、アフマダリエフに唯一の黒星をつけた元王者からの情報収集が目的だと予想。
アフマダリエフには今年5月に井上からダウンを奪ったラモン・カルデナス(米国)と同じトレーナーがついており、前戦を経てさらに井上の研究が進んでいることは間違いない。
これに対し、井上サイドもこれまでは父・真吾トレーナーと2人で作戦を練ってきたのが、今回は大橋ジムのトレーナーを総動員してアフマダリエフを研究したと渡嘉敷氏は語っている。
相手の強打と研究されたカウンターを被弾しないために、井上はどのような戦い方を見せるのか。過去最強クラスの相手との対戦は情報戦となりそうだ。
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