
ナ・リーグ西地区のドジャースは、今季78勝59敗で首位を快走。1日(日本時間2日)の試合終了時点で、2位のパドレスに2.5ゲーム差をつけている。数多くの故障者、とりわけ投手陣に離脱者が続出しても白星を重ねていられたのは、大谷翔平投手を始めとするリーグ屈指の強力打線の援護が大きい。
ナ・リーグ1位のOPS.766、202本塁打、673打点、同3位の平均打率.252を誇るドジャース打線で、もっとも勝負強い打者は誰なのか。ここでは、米データサイト『Baseball Reference』より、状況別成績を打者ごとに比較してみたい。
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■ドジャースは30球団トップの「勝負強さ」
米データサイト『Baseball Reference』では、打撃や投球結果を状況別に分類。重要度を「High:高い」「Medium:普通」「Low:低い」と3段階に分けることで、選手がどのような場面で成績を残したかがわかる。
今季のドジャース打線を、もっとも重要度が高い場面「High Leverage(ハイレバレッジ)」に絞ると、チームトップのOPS1.091を記録しているのが扇の要ウィル・スミス捕手。本塁打は大谷に並ぶ6本で、打率.315は同3位、29打点は同4位。今季不調のムーキー・ベッツ内野手も打率.326で、要所ではしっかりと結果を残している。
得点圏打率.241の大谷も「ハイレバレッジ」の状況下では、スミスに次ぐチーム2位のOPS1.087を記録。打率.310、敬遠7つを含む18四球は、どちらもフレディ・フリーマン内野手に次いでチーム2位。長打率.648は堂々のトップだ。課題に挙がりがちな得点圏打率も、2アウトに限ると打率.314(35打数11安打)、OPS.929まで跳ね上がるため、切り口次第で印象が大きく変わる。
チーム全体で見ると、ドジャース打線は3条件のうち「ハイレバレッジ」の成績がもっとも優秀で、OPS.808は30球団トップ。窮地から主導権を奪い返せる屈指の勝負強さが光っている。
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