
右肩のインピンジメント症候群で負傷者リスト(IL)に入っているドジャースの佐々木朗希投手が2日(日本時間3日)、傘下3Aオクラホマシティの一員としてシュガーランド戦に先発。4度目のリハビリ登板となったが、5回69球を投げて3安打4失点に終わった。初回にいきなり2本塁打を許したものの、その後は持ち直しており、判断の分かれる投球となった。
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■5回投げ切り改善の兆しも
佐々木は初回、2死走者なしから3番打者に死球を与えると、4番には甘く入った直球を右中間スタンドへ運ばれた。いきなり2点を失うと、次打者にもストレートの四球。制球が定まらないまま二死一塁で迎えたのは、メジャーでの実績もある6番ジョン・シングルトン内野手。ここでも2ボールからの3球目、高め直球を右翼スタンドへ豪快に叩き込まれた。
2ラン2発でいきなり4失点を喫した佐々木だったが、その後は修正。2回以降は無失点で切り抜け、ノルマとされた5回を投げ切った。
この日は5回69球を投げて、ストライクは42球。2本塁打を含む3安打4失点、3四死球2奪三振という内容。ただ、徐々に調子を上げ、7人連続で打ち取るなどした。
この結果について、MLB公式サイトのドジャース番、ソニア・チェン記者は「最後の4イニングは前向きな内容だったが、依然としておなじみの課題に直面していた。初回から制球に苦しみ、1四球に加えて1死球も与えた」とし、制球難が解消されていないと指摘。さらに「速球で5つの空振りを奪い、これまでのリハビリ登板の中で最も多い数字を残したが、球速自体は落ちていた。最近2試合におけるフォーシームの平均球速が約96マイルだったのに対し、この日は平均94.4マイルにとどまった」と記した。
■指揮官「圧倒を求める」
その上で、同記者は「ドジャースがメジャーレベルで彼を今すぐ必要としていないことから、ササキは少なくとももう1試合はオクラホマシティで投げる可能性が高そうだ」と伝えた。
デーブ・ロバーツ監督は、4度目のリハビリ登板に臨む佐々木について「球速もストライク率も安定させなければならない。全体的な制球力が重要だ。現状を鑑みれば、3Aの打者を圧倒することは当然求められることだ」と注文を付けていた。
山本由伸や大谷翔平ら先発投手陣の駒は揃っているため、現時点で慌てて佐々木を復帰させる必要はない。ロバーツ監督は当初、今回の登板後にメジャー復帰の可否を判断すると話していたが、この日は「我々の投手陣は好投している。だから、今回の登板後にロウキがどうなるか分からない」と言葉を濁した。
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