
パイレーツのポール・スキーンズ投手は4日(日本時間5日)、本拠地でのドジャース戦に先発。6回を2安打1四球8奪三振無失点に抑える好投で、今季10勝目を挙げた。
昨年のルーキーイヤーから2年連続の2桁勝利を達成した23歳右腕のサイ・ヤング賞獲得の可能性について、MLB公式が報じている。
◆【動画あり】怪物スキーンズが10勝目、7球種操り公式絶賛のパフォーマンス「ドジャース打線を圧倒した」 6回無失点8奪三振……大谷翔平から2三振
■防御率はメジャー唯一の1点台に
スキーンズは今季2度目のドジャース戦のマウンドに上がったなか、先頭の大谷翔平投手から三振を奪うなど抜群の立ち上がり。味方打線の5点の援護にも助けられ、6回まで2安打1四球8奪三振無失点の快投を見せて94球で交代した。9回ドジャースに2点差まで詰め寄られたがパイレーツは逃げ切りに成功した。
これでスキーンズは11勝を挙げた昨季に続く2桁勝利を達成し、今季は29試合に登板し、10勝9敗で防御率1.98はメジャー唯一の1点台。195奪三振はフィリーズのザック・ウィーラー投手と並びトップタイとなった。シーズン中盤まで負け越しが続いていたなかこの日勝ち越したことで、有力とされてきたサイ・ヤング賞へも近づくこととなった。
MLB公式サイトも「スキーンズがドジャース相手に無失点の快投を見せ、サイ・ヤング賞候補に浮上」と題した記事で詳細を伝えており、「スキーンズはすでに確固たるものだったサイ・ヤング賞獲得の可能性をさらに強くした。パイレーツからサイ・ヤング賞を受賞したのは1960年のバーノン・ローと1990年のダグ・ドレイベックだけだ」と球団史上3人目の快挙に前進したと述べている。
指揮官のドン・ケリーも23歳右腕の初受賞を求めており、「もちろん彼の仕事ぶり、闘志、持ち前の才能、仕事への取り組み方を考えると、誰もが彼の受賞を望んでほしい」と発言。さらに、「願わくば今年に受賞してほしい。今年でなくても彼はサイ・ヤング賞に値する投手です。彼が受賞すればポール自身にとっても、球団にとっても大きな意味を持つでしょう」と期待を込めている。
ドジャース相手の快投で初のサイ・ヤング賞を引き寄せる10勝目を挙げたスキーンズ。最有力候補に浮上した23歳右腕が、2年目にして初受賞を果たすのか。
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