
ドジャースは6日(日本時間7日)、敵地でオリオールズと対戦。3点のリードを奪っていたが、9回裏に4点を奪われ3-4で逆転負けを喫した。山本由伸投手が9回途中までノーヒットノーランを続けるなど勝利目前だったなかでの悪夢に、現地記者も嘆きの声を挙げている。
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■エースの降板後に待っていた結末
ドジャースは先発の山本が3回に2つの四球を与えた以外は出塁も許さない完璧な投球。打線もムーキー・ベッツ内野手に2つの適時打が生まれるなど、3-0と連敗ストップが視界に入ったなかで9回裏を迎えた。
しかし、待っていたのは9回2死からの悪夢。山本は順調にアウトを重ね、日本選手では野茂英雄、岩隈久志に続く3人目のノーヒットノーランに王手をかけたなか、ジャクソン・ホリデー内野手に右翼スタンドへの17号を許した。112球を投げたところでエースはお役御免となった。
その後、2番手のブレイク・トライネン投手が上位打線に二塁打、死球、四球で満塁とピンチを与えると、押し出しの四球で1点差に。3番手のタナー・スコット投手はエマヌエル・リベラ内野手にサヨナラの適時打を許し、まさかの大逆転負けを喫することになった。
この光景に現地メディア『ドジャース・ネーション』のノア・カムラス記者が反応しており「ドジャースにとって今年最悪の敗戦」と断言。
さらに、「ヨシノブ・ヤマモトが8回2/3をーヒットで投げ抜いた後、ホームランを浴びて降板。その後、ブレイク・トレイネンがアウトをとれずに、タナー・スコットも失敗」と振り返りながら、「パドレスはナショナル・リーグ西地区で1ゲーム差に迫ろうとしている。本当にありえない」と勝利目前からの敗戦を嘆いた。
エースの山本がノーヒッター目前の完璧な投球で試合を作り、3点のリードも奪っていたなかで9回に待っていた悪夢。9月の重要な局面を迎えているなかでの5連敗はドジャースにとって痛いものとなった。
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