
卓球の「WTTチャンピオンズマカオ2025」は9日に男女シングルスの1回戦が行われた。世界ランキング上位者が揃う大会で躍進が期待される日本勢は3選手が初戦に挑んだ。
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■松島は世界2位に奮闘も敗戦
世界ランキングを8位と一つ上げて今大会に挑んだのが伊藤美誠(スターツ)。同32位のリウ・ヤンズー(オーストラリア)との1回戦は第1ゲームを5-8からの6連続ポイントでものにしたが、第2、3ゲームともにデュースにもつれ込むなど苦戦を強いられた。それでも、第2ゲームを14-12、第3ゲームを12-10でそれぞれ取り切りストレート勝ちを収めた。
同10位の大藤沙月(ミキハウス)は同17位の申裕斌(韓国)といきなり難敵に。序盤の2ゲームを11-9で奪われるなど韓国のエースに僅差をものにされた。しかし、第3ゲーム中盤のリードを奪い反撃に出ると、第4ゲームも奪いフルゲームに持ち込む。最後はマッチポイントから申裕斌に迫られたものの、11-9で取り切り逆転勝ちで初戦突破を決めた。
男子では同23位の松島輝空(木下グループ)が同2位の王楚欽(中国)といきなりの大一番に。第1ゲームからサービスや積極的な攻めで勝負を挑んだ松島が第2ゲームを11-8で奪うなど奮闘する。しかし、ゲームポイントも掴んだ第3ゲームをデュースで落とすと、第4ゲームは一方的な展開になり1-3で敗れ中国撃破はならなかった。
この結果、伊藤は蒯曼(中国)と朱芊曦(韓国)の勝者と、大藤は張本美和(木下グループ)とエリザベタ・サマラ(ルーマニア)の勝者と次戦を戦う。2回戦で日本人対決が実現するかも注目が集まる。
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