
卓球の「WTTチャンピオンズマカオ2025」は12日、女子シングルスの2回戦が行われる。世界ランキング8位の伊藤美誠(スターツ)は同4位の蒯曼(中国)と対戦する。
今年3度目となる中国の21歳サウスポーとの戦いに挑む伊藤。大会公式も実力者同士の一戦を注目試合に選出するなど期待をかけている。
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■勝てば次戦は日本人対決
伊藤は9日の1回戦でリウ・ヤンズー(オーストラリア)と対戦し、3-0のストレート勝利。序盤に相手の時間を作られ、2度のデュースにもつれ込んだものの、最後は意地を見せて勝ち上がった。
そんな日本の24歳が2回戦で戦うのは蒯曼。21歳の新星は今年世界ランキングトップ10に顔を出すと、そのまま4位まで浮上してきた。右利きが揃う中国の上位陣のなかで、希少価値が高いサウスポーとなっている。

蒯曼(C)ITTF
伊藤と蒯曼の戦績は1勝2敗。2年前の「WTTスターコンテンダーリュブリャナ」で伊藤が勝利したものの、今年2月の「ITTF-ATTU アジアカップ」のステージ1では2-3、4月に行われた「ITTF男女ワールドカップ」の準決勝では3-4と、ともに伊藤が先に王手をかけながら逆転負けを喫している。
それでも、注目試合に選出した大会公式は「第4シードのクアイマンは金曜日の夜に日本のスター選手、伊藤美誠と対戦するという厳しい戦いを強いられる」と展望。激闘となった4月のW杯もマカオだったことに触れつつ、WTTシリーズでは2度目の対戦に「この注目のベスト16の戦いで、相手に強い印象を残したいところだ」と、互いの意地をかけた試合になると見ている。
なお、伊藤は勝利すれば次戦で張本美和(木下グループ)と大藤沙月(ミキハウス)の勝者との対戦で、日本人対決実現の行方も注目を集めてくる。そんななか、中国期待の21歳サウスポー相手にどのような戦いを挑み勝利につなげるのか。
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