平均ストロークは“悪くない”石川遼 好相性の輪厚で今季初優勝なるか ANAオープンゴルフトーナメント | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

平均ストロークは“悪くない”石川遼 好相性の輪厚で今季初優勝なるか ANAオープンゴルフトーナメント

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平均ストロークは“悪くない”石川遼 好相性の輪厚で今季初優勝なるか ANAオープンゴルフトーナメント
平均ストロークは“悪くない”石川遼 好相性の輪厚で今季初優勝なるか ANAオープンゴルフトーナメント 全 1 枚 拡大写真

18日から北海道の札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースでANAオープンゴルフトーナメントが開催される。注目は、2015年大会優勝者で17日に34歳になる石川遼

11日から韓国で開催されたShinhan Donghae Openは予選落ちだったが、心配は不要だろう。2022年はマイナビABCチャンピオンシップで予選落ちを喫したが、その翌週に開催された三井住友VISA太平洋マスターズで優勝している。

輪厚は、太平洋マスターズが開催された太平洋クラブ御殿場コースと同様に石川と好相性のコース。好成績に期待して良いのではないだろうか。

また、石川はシーズン中盤以降の大会に強い。通算で20勝しているが、9月以降の大会で11勝をあげている。

10月9日から開催される日本開催の米ツアー、ベイカレントクラシックに出場することも決まり、意気が上がる。

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■輪厚と好相性

石川は2022年大会ではプレーオフに進んだ。大槻智春にショットインイーグルを決められ敗れたが2位。翌23年大会も、首位と4打差で最終日を迎えて優勝争いに加わり6位タイと、上位でフィニッシュしている。

優勝した2015年大会から7回ANAオープンに出場しているが、内5回トップ10に入っており、好相性の大会であることを印象付けている。

石川は複数回優勝している大会が多い。太平洋マスターズ4勝、セガサミーカップ2勝、フジサンケイクラシック2勝、日本シリーズ2勝。ここにANAオープンが加わる可能性は十分にある。

石川遼_2015年以降のANAオープン成績

石川遼_2015年以降のANAオープン成績

■平均ストローク良化

今季現時点の賞金ランキングは41位だが、平均ストロークは70.761で14位と悪くない。2勝した昨季は、71.078で19位。0.317の差は4ラウンドで計算すると1ストローク以上の差になる。

昨季は21試合に出場し、ダブルボギーが17個でトリプルボギー以上が1個。今季は現時点で12試合に出場しダブルボギーが6個でトリプルボギー以上が0。大叩きしなくなったことが、平均ストローク向上につながっている。

ただ、ラウンドごとの平均ストロークを見ると、予選カット前は24位だが、第3ラウンドは40位で第4ラウンドは41位。

全体的には好不調の波が小さいにも関わらず今季未勝利なのは、決勝ラウンドに入ってから伸ばしきれない傾向にあることが影響しているのかもしれない。

過去3シーズンのラウンドごとの平均ストロークを見ると、決勝ラウンドに入ってから伸ばしていることがわかる。

昨季は、予選カット前が32位、第3ラウンドが45位、第4ラウンドが5位だった。23年は、予選カット前が20位、第3ラウンドが5位タイ、第4ラウンドが16位タイだった。22年は、予選カット前が29位、第3ラウンドが28位、第4ラウンドが15位だった。

昨季までのように第3、第4ラウンドのどちらかでスコアを伸ばすことが増えてくると、通算21勝目となる今季初優勝が見えてくるのではないだろうか。

■米ツアー予選会再挑戦か

石川は昨年の12月に、米ツアーの予選会に挑戦した。結果は2次予選で敗退。通過ラインまで2打足りずに最終予選には進めなかった。

だが、その2次予選敗退後、気落ちしている暇はないと言わんばかりに、1年後に再挑戦する意欲を見せていた。

金谷拓実は石川と同じ2次予選会から勝ち上がり、今季は米ツアーが主戦場。最終予選会からの挑戦となった平田憲聖は米下部ツアー出場権を獲得。今季は同ツアーを主戦場にしており、来季米ツアー出場権獲得圏内の成績をおさめている。

この流れに石川が続くためにはこれから調子を上げていく必要がある。好相性のANAオープンをそのきっかけにしたいところだ。

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著者プロフィール

野洲明●ゴルフ活動家

各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。より深くプロゴルフを楽しむためのデータを活用した記事、多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとにした論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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