
ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長は15日(日本時間16日)、マイナーリーグで調整を続けている佐々木朗希投手に言及。今季中のメジャー復帰について問われると、「あり得る」と話し、期待を寄せた。
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■右肩痛の影響は「なかった」
右肩痛で負傷者リスト(IL)入りしている佐々木は、5度目のリハビリ登板となった9日(同10日)の試合で100マイル超えを連発。球速が本来のスピードを取り戻したことで、メジャー復帰へ一歩前進した。
フリードマン編成本部長は「調整中で球自体は非常に良いのに自信を欠いている選手がいる」と佐々木に言及。その上で「我々は残り数週間で彼に自信を植え付け、(ポストシーズンへ向けて)できるだけ多くの納得できる選択肢を揃えたい」とし、ルーキー右腕の復活に期待を寄せた。
その上で、「予定されている次回登板を見てから」と前置きした上で、今季中のメジャー復帰について「可能性はある」と含みを持たせた。
また、5度目のリハビリ登板で球速が回復した理由については「フォーム修正が成功した」と説明。「球速回復はまぎれもなく本物。問題は右肩痛の影響ではなく、フォームの乱れだった」と明かした。
■米メディアは復帰に懐疑的
この点については、デーブ・ロバーツ監督も先日、「ロブ・ヒル(マイナー投手コーチ)の存在が大きかった」と指摘。「ロウキはこれまで、自分の感覚を大事にして1人で取り組んできた。しかし、マイナーでロブと非常にいいセッションを行ったことで、球速を引き出すことができたんだ」とし、ヒル投手コーチと二人三脚でフォーム修正に取り組んだことが奏功したと明かした。
さらに同監督は「若くて才能のある選手は大体、単純にその持っている才能だけでうまくやっていける場合が多く、特に調整を加える必要もない。しかし、ロウキには導きとなる提案が必要だったんだと思う。そんな時にロブがいて、うまくいった」と喜んだ。
ただ、米スポーツメディア『The Athletic』は「23歳のササキがドジャースのポストシーズンにおいてロースター入りを果たす可能性は依然として高くないが、少なくとも議論の対象にはなっている」と冷静に現状分析。そして、先発だけでなくリリーフ要員として見た場合でも「ロースター枠を確保することは容易ではない」と結論付けた。
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