
ドジャースの大谷翔平投手が16日(日本時間17日)、本拠地でのフィリーズ戦に「1番投手兼DH」で先発出場。投手として5回無安打無失点、1四球5奪三振の快投を見せると、打者としては50号アーチを放ち、史上6人目となる2年連続50本塁打に到達した。ただ、「二刀流」での活躍も空しく、チームは救援陣が打ち込まれ、6-9で敗戦。大谷の今季2勝目も消滅し、交代を決断したデーブ・ロバーツ監督にはスタンドからブーイングが浴びせられた。
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■ブルペンに託した直後に今季2勝目消滅
8回の第4打席で50号アーチを放ち、メジャー史上6人目となる「2年連続50本塁打」という偉業を達成した大谷。投手としては、5回68球を投げて1四球のみというノーヒットノーランを披露した。
しかし、勝利投手の権利を得てマウンドを降りたものの、4-0とリードして迎えた6回、2番手ジャスティン・ロブレスキー投手が炎上。あっという間に逆転され、大谷の2勝目も消し飛んだ。
スタジアムでは継投失敗が続くロバーツ監督に向けて、激しいブーイングが飛んだ。米スポーツメディア『The Athletic』のマット・ゲルブ記者は「フィリーズはオオタニ相手に5回まで無安打に抑えられていた。それが6回になるとロブレスキー相手に5点を奪った。ドジャースタジアムではロバーツ監督にブーイングの雨。なんてこった!」と自身のXに記し、状況を伝えた。
■「自分が何をしているか分かっている?」
結局チームは6-9で敗れたが、AP通信のジョシュ・デュボウ記者によると、この日のドジャースは「先発投手が5回まで無安打に抑えたにもかかわらず、その後を受けたリリーフ陣が9点以上失った初めての球団(1906年以降)」という不名誉ぶりだったという。
SNS上でもロバーツ監督の継投策を巡り、批判が集中。「彼は本当に何をやっているんだ、自分が何をしているのか分かっているのか」「ロバーツは投手を交代させるタイミングの見極めがまったくダメだ」「プレーオフが目前に迫っているのに、オオタニの投球回数を制限する意味がどこにある?」「信用できないブルペンを考えれば、オオタニをもう1イニング投げさせないという判断は擁護のしようがない」「ブルペンか監督か、どっちが悪いんだ」など手厳しい声が並んだ。
米メディア『CLUTCH POINTS』も「オオタニ交代の判断が裏目に出て、ロバーツ監督にブーイング」と記し、継投失敗を繰り返す指揮官に批判的な目を向けた。
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