
17日(日本時間18日)のフィリーズ戦に先発し、今季5勝目を挙げたドジャースのブレイク・スネル投手。7回2死一、二塁の場面では、デーブ・ロバーツ監督が描いていた交代策を拒否。指揮官を翻意させた上で、後続を打ち取った。サイ・ヤング賞左腕が、この時の心境を明かした。
◆【速報/動画アリ】大谷翔平、逆方向へ技アリ“161キロ”52号逆転3ラン カーショーの黒星消す値千金の一打
■指揮官「交代させるか迷った」
スネルはこの日、3回までに7個の三振を奪うなど序盤から気迫のこもった投球を披露。強力フィリーズ打線を完璧に封じ、順調にイニングを重ねた。
話題となったシーンは、3-0で迎えた7回。スネルは2死から連続四球を与え、ピンチを招いた。ここでロバーツ監督は、たまらずベンチを飛び出してマウンドへ。同時にブルペンからは、アレックス・ベシア投手がフィールドへ向かって駆け出していた。
当然、交代が告げられるものと思われたが、スネルと言葉を交わした指揮官はベンチへUターン。ベシアも首を傾げながら、ブルペンへ戻って行った。結果的に続投となったスネルは、後続を三振に切って取りピンチを脱した。
ロバーツ監督はこの時、「(交代させるかどうか)迷っていた。フィフティー・フィフティー」だったが、スネルは「Please(頼むよ、行かせてくれ)」と続投を志願。これを同監督が承諾する形で、継投策は撤回された。
■「リリーフ陣に任せたくない」
スネルは交代を拒否した理由について、「自分のイニングをブルペンに締めくくられるのは好きじゃないんだよ。そこには、とても強いこだわりがある。あの状況で彼ら(リリーフ陣)に任せたくない。自分で良くない状況を作ったのだから、自分で投げて切り抜けたいんだ」と明かした。
その上で「監督が自分を信頼してくれたことは、本当に大きな意味がある」と話し、指揮官の判断に感謝した。
一方、ロバーツ監督も「彼は最後の打者と勝負したいと強く主張していた。そして、私も彼を信頼した。彼は見事に打者を仕留めたが、それはチームにとって本当に大きな力になった」と振り返った。
これまで、なかなか継投策がハマらなかった同監督。今回は交代を見送ったことが、吉と出た。果たして今後どのような采配を振るうのか、注目を集めている。
◆ド軍リリーバーが今季3度目のIL入り……“代役”として佐々木朗希を推す声 公式も「10月の武器になる」と言及