
フィリーズの地元メディア『The Philadelphia Inquirer』は18日(日本時間19日)、「フィリーズが大谷翔平投手とドジャースについて学んだこと、そしてそれがプレーオフでどう役立つか」と題して記事を公開。両チームが激突し、“プレーオフ前哨戦”と言われた同カード3連戦を振り返り、今後のポストシーズン(PS)を展望した。
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■ドジャースの先発陣にはお手上げ
15日(同16日)~17日(同18日)まで行われたドジャースvs.フィリーズ。ナ・リーグ本塁打王を争う大谷とカイル・シュワーバー外野手による“直接対決”が注目された同カードは、フィリーズが2勝1敗と勝ち越し。4月に行われた3連戦も含めると、今季はフィリーズの4勝2敗となった。
ただ、『The Philadelphia Inquirer』はPSでの再戦に向けて、警戒心を緩めることはなかった。特に同メディアが注目したのは、今回の3連戦を通じてドジャースの先発投手陣に手を焼いたこと。
強打で鳴らすフィリーズ打線だが、1戦目のエメット・シーハン投手(オープナーのアンソニー・バンダ投手は0回1/3で交代)、2戦目の大谷、そして3戦目のブレイク・スネル投手には封じられ、彼らに対しては打率.054にとどまった。3連戦を通じて15点をあげたが、そのうち14点はリリーフ陣から奪ったもの。シーハン、大谷、スネルという先発組にはお手上げだった。
同メディアはこの点を考慮し、PSで再戦する可能性がある相手に対して楽観視を避けた。ただ、収穫も強調。特に初対戦となった「投手・大谷」の球筋を直接見ることができたのは、今後につながると記した。
■エ軍時代の同僚も「理解深まる」
大谷には5回を無安打無得点に抑えられたが、シュワーバーは「実際に彼を見て、ボールの出どころや、様々な球種の動きを確認できたことは、我々にとって大きかった。そういった感覚を得ることは重要で、投手に対して慣れがあるに越したことはないからね。これから先、再び彼と対戦することになれば、ボールがどう動くのか、より理解できるようになっているはずだ」と自信をのぞかせた。
また、エンゼルス時代に共闘したブランドン・マーシュ外野手も「打者というのは、相手投手のボールを見れば見るほど慣れていくもの。たとえ彼がどれだけ多くの球種、しかも一級品のボールを持っていたとしてもね。だから、今回は対戦できてよかった。これから先、彼に対する理解と感覚がより深まるはずだから」と話し、PSでの再戦を楽しみにした。
10月の戦いに向けて、「投手・大谷」の攻略法を見つけたのか……。強力フィリーズ打線と大谷の再戦は、実現すれば大きな注目を浴びそうだ。
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