
メッツのフアン・ソト外野手は19日(日本時間20日)、本拠地でのナショナルズ戦に「2番右翼」で先発出場。4回の第3打席に42号を放つなど、3打数2安打2四球3打点の活躍で12-6の勝利に貢献した。
高い評価に反して前半苦しんだものの、中盤以降に猛打を見せ続ける26歳の天才打者に対し、指揮官も称賛の声を寄せるなどその活躍ぶりが認められている。
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■大谷超えの高額契約で加入
ソトはヤンキースからフリーエージェントになった昨オフに大谷翔平投手(ドジャース)を上回る15年総額7億6500万ドル(約1108億円)でメッツと契約。5月終盤まで打率.231と前半不調に苦しんだものの、ここまで152試合の出場で打率.265、42本塁打、103打点、34盗塁と尻上がりに調子を上げて、その期待に応える働きを見せている。
MLB公式サイトが掲載した記事では「ソトはチーム最高の打者であり、特に8月29日以降の直近20試合ではその実力を見せている。打率.368、出塁率.462、長打率.829、10本塁打、メジャートップの24打点を記録している」と驚異のスタッツを紹介。「ソトはポストシーズン進出にどれほど強い意欲を持っているかを示している」と終盤にかけての猛チャージを評価している。
そんな26歳の天才打者に対して指揮官のカルロス・メンドーサ監督も高く評価しており、「最初は彼にとって大変な時期で浮き沈みを経験したが、彼は決してパニックに陥らなかった」と不調時の態度に言及。さらに、「彼がチームに与えている影響が、彼を形成していると私は思う。特別な男であり、特別な選手です」と賛辞を贈っている。
なお、記事内では「ソトは単なるホームラン打者ではない」と記したうえで、ここまで記録している121四球がジョン・オルルドが記録した球団記録にあと4に迫っていると記述。メジャー史上5人目となる5シーズンで120以上の四球を記録するなど、選球眼の良さも高評価に繋がっているとしている。
ナ・リーグのMVP争いでも上位候補に挙がるなど、移籍1年目で苦境も経験しながら結果を残してきたソト。メッツがワイルドカードでプレーオフ出場を窺うなか、史上最高額で加入した天才打者の猛打は続くのか。
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