
ア・リーグ中地区のガーディアンズは19日(日本時間20日)、敵地ターゲットフィールドでのツインズ戦に6-2で快勝。8連勝を飾り、この日敗れた同地区首位タイガースとのゲーム差を2.5に縮めた。
一時は首位と15.5ゲーム差をつけられ、優勝争いから完全に脱落したと思われたガーディアンズ。守護神のエマニュエル・クラセ投手が賭博疑惑で出場できない状況になりながらも、堅実な戦いを続け、9月に入って大型連勝。同時期に失速を始めたタイガースを猛追している。逆転優勝となれば、史上初の快挙となるようだ。
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■守護神クラセが「賭博疑惑」で離脱も……
今季のガーディアンズは、6月に9勝16敗と大きく負け越し、一時は首位のタイガースと15.5ゲーム差をつけられた。7月末のトレード期限では、主力のスティーブン・クワン外野手の移籍話が数多く取り沙汰されるなど、再建ムードも漂っていた。
また、同じ7月には守護神のクラセとルイス・オルティーズ投手が賭博疑惑で休職処分に。2025年の出場が不可能となり、セットアッパーのケイド・スミス投手が抑えに回るなど、チーム内外で慌ただしい状況が続いていたが、安定感に優れた投手陣が奮起。
今季のチーム打率「.226」は30球団最下位ながら、9月は.251まで改善。主砲のホセ・ラミレス内野手や、2年目の中軸カイル・マンザード内野手、好打者クワンらが挙げた少ない得点を守り切って月間14勝4敗と大きく星を伸ばしてきた。
対する首位タイガースは、9月に入って5勝11敗と大失速。この日の敗戦で、2位ガーディアンズに2.5ゲーム差に迫られた。MLB公式によると、15.5ゲーム差からの優勝ならメジャー史上初の快挙。これまでは、1978年のヤンキースが逆転した14.0ゲーム差になるという。
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