
ドジャースは19日(日本時間20日)、本拠地でのジャイアンツ戦に臨み、大谷翔平投手の52号3ランで逆転するなど6ー3で勝利。13年連続となるポストシーズン(PS)進出が決まった。
大谷は投手としても出場を予定しているが、PSへの“異例”の投打二刀流出場を巡ってはライバル球団から不満の声が上がっているほか、先発投手としての起用にも様々な声が上がっている。
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■ライバル球団からは不満の声
PSの出場枠は最大26人で、そのうち投手枠は13人となっている。大谷は今季投手としてもマウンド復帰し、PSでも先発として登板予定だが、現行のルールでは大谷は「DH(指名打者)」の出場枠で投手としても出場が可能だ。
このためドジャースは投手の出場枠(13)を減らさずに大谷を投手として起用することができるが、これについて21日(同22日)に米メディア『USAトゥデイ』のボブ・ナイチンゲール記者は「各チームは、二刀流選手であるショウヘイ・オオタニへの特別免除により、ドジャースが他の全チームよりも投手を1人多くロースターに登録できることに不満を抱いている」と伝えた。
また、大谷が「DH」として先発マウンドに上がった場合、降板後もDH(打者)として試合に出場し続けることができるが、もし「DH」で出場し救援投手としてマウンドに登った場合には、降板した時点で外野手としてプレーする以外は打席に立ち続けることはできなくなる。
■「5回以上投げたことは一度もない」
大谷は2021年以降外野手としてプレーしたことはないが、出場に前向きな意向を示していた。米メディア『スポーツ・イラストレイテッド』は「オオタニは外野でのプレーに意欲を示しているが、デーブ・ロバーツ監督によるとオオタニがサプライズで外野としてプレーする可能性は低そうだ」と予想している。
大谷は2023年9月に2度目の右肘の内側側副靱帯(UCL)再建の手術を受け、2024年は打者でのみ出場。投手としては今季6月に復帰し、これまで13試合に登板して防御率3.29をマーク。9月に登板した直近2試合に限定すると、8回と2/3を投げて防御率0.00、3安打10奪三振無失点の好投を見せており、先発投手としても申し分ない成績を残している。
しかし、『スポーツ・イラストレイテッド』は「(大谷は)好成績を残しているものの、1度の先発登板で5回以上投げたことは一度もない」と指摘。これはドジャースがPSまで大谷を温存するための戦略だと理解を示しつつも、PSで大谷が「先発投手として貢献できるかどうか」は不透明だとの見解を示した。
大谷は23日(同24日)の敵地ダイヤモンドバックス戦でレギュラーシーズン最終登板を迎える。大谷は今季最終登板で懸念されるスタミナ面を解消する投球を見せられるか、注目だ。
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