
ドジャースの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に「1番投手兼DH」で出場。投手としては、今季最長&最多の6回91球を投げて5安打無失点、8奪三振と好投した。今季2勝目には結びつかなかったものの、1週間後の9月30日(同10月1日)にスタートするポストシーズン(PS)に向けて、上々の内容でレギュラーシーズン最終登板を締めくくった。
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■通算100試合登板は飾れず
メジャー通算100試合目のマウンドに上がった大谷は、6回を5安打無失点に封じ、勝利投手の権利を持って降板した。しかし、ブルペン陣が崩れてチームはサヨナラ負け。大谷の今季2勝目も消滅し、節目の登板を白星で飾ることはできなかった。
しかし、2023年9月に受けた右肘手術から復帰後、最長となる6回を投げ切り、PSに向けてますます自信を深める内容となった。
米スポーツ専門局『ESPN』は23日(同24日)、PSのマウンドに初めて上がることになる大谷を特集。「ショウヘイ・オオタニ、二刀流で挑む初の10月」と題し、記事を公開した。
同局は「(エンゼルス時代を含めて)何年もの間、世界中のファンは史上最もユニークな選手が、大舞台でその能力を最大限に発揮する姿を待ち望んできた。もうこれ以上、先延ばしにする理由があるだろうか」と訴え、PSの幕開けとなるワイルドカード・シリーズ第1戦での先発登板を求めた。
■ロバーツ監督は明言避ける
また、同僚のテオスカー・ヘルナンデス外野手も「みんながその瞬間を待っているんだ。大事な試合で、まず彼(大谷)がマウンドに立ち、その同じイニングで打席にも立たなきゃいけない時をね。すごくワクワクするだろうし、待ち切れないよ」と話し、PSにおける二刀流の躍動に期待した。
現時点でワイルドカードシリーズにおけるドジャースの先発ローテーションは決まっていない。レギュラーシーズンの流れを引き継げば、この日先発した大谷が第1戦を飾ることになるが、ロバーツ監督は明言を回避。「まだ分からない。ただ、選択肢は増えている。最初のシリーズで、(大谷が)先発する可能性はかなり高いが……」とし、3連戦のどこかで先発登板することは示唆した。
投手としてはレギュラーシーズンを終えた大谷は、今季14試合(47イニング)に登板し、1勝1敗で防御率は2.87を記録。奪三振62、与四球9と見事に完全復活を果たした。
PSに入れば、さらにギアを上げるのか。今後のマウンドに期待が集まっている。
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