
2025年のセ・リーグは藤川球児監督率いる阪神が強さを見せつけて史上最速優勝。2位のDeNAを3位の巨人が2ゲーム差で追う展開となっており、クライマックスシリーズをかけた戦いも熱を帯びる。レギュラーシーズンも残り僅かのなか、タイトル争いの行方も注目となっている。
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■セ・パ合わせて3割台は小園のみ
今年のプロ野球で顕著となっているのが投高打低の傾向で、23日終了時点で打率3割台は.306で首位に立つ広島の小園海斗内野手のみ。他選手が伸び悩むなか、8月に月間打率.330、9月も打率.370を記録するなど、終盤に入ってもその安定感が光る。
小園は安打数も159本を積み重ねており、2021年にタイトルを獲得した阪神の近本光司外野手、22年に獲得した中日の岡林勇希外野手の154本を引き離す。広島の主軸となった25歳が出塁率.362と合わせて3部門でタイトルの可能性を残している。
また、本塁打、打点の2冠獲得に近づくのが阪神の佐藤輝明内野手で、プロ5年目を迎えた26歳が覚醒。ここまで39本塁打、97打点を記録してチームメートの森下翔太外野手(23本塁打、89打点)との差をつける。
「40本塁打&100打点」に残り1本塁打、3打点と迫っており、同時にクリアすれば阪神では2010年のブラゼル(47本塁打、117打点)以来で、生え抜きでは1985年の掛布雅之(40本塁打、108打点)以来の同時達成。MVP候補の筆頭とも呼べるスラッガーが残り4試合で偉業に挑む。
各球団が残り10試合を切り終盤を迎えているなか、唯一の3割台をキープする小園や大台超えに迫る佐藤にとっては初の打撃タイトル奪取に近づく。はたして、このまま両者が逃げ切ることになるのか。
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