
ドジャースの山本由伸投手が25日(日本時間26日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に先発登板。6回4安打無失点7奪三振と好投し、チームを4年連続の地区優勝に導く12勝目を挙げた。レギュラーシーズンの最終登板を終え、防御率は2.49でナ・リーグ2位。球団では2021年のウォーカー・ビューラー投手以来となるシーズン200奪三振も達成した。試合はドジャースが8-0と快勝し、ポストシーズン(PS)へ向けて投打がかみ合う好ゲームを披露した。
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■「パワーアップした姿見せる」
ドジャースの今季ハイライト地区優勝へのマジックを「1」として迎えたダイヤモンドバックス戦。先発を託された山本は、初回から2三振を奪う好スタート。その後は走者を出すものの、無失点で切り抜けた。結局、6回94球を投げて4安打無失点7奪三振と好投。大谷翔平投手の54号アーチなど打線の援護も受けて、今季12勝目をマークした。
山本は試合後、シャンパンファイトが行われた会場で取材に対応。シーズン200奪三振という記録に関して問われると、「1年間通していいパフォーマンスができた。それが、いい数字につながってうれしく思う」と喜んだ。その上で「この素晴らしいチームメートと今年もプレーできて、また優勝できた。チームメートに感謝したいし、応援してくれたファンにも感謝したい」と語った。
また、「去年も10月にすごくいい経験ができ、ワールドチャンピオンにもなった。今年ますますパワーアップした姿を10月に見せたい」と話し、PSに向けても意気込んだ。
■「先発ローテを守り抜いた」
山本は今季、チームの中で唯一先発ローテーションを守り抜いた。特に9月は無双状態で、6日(同7日)のオリオールズ戦では9回2死まで無安打無失点という衝撃的な投球も披露。最近3試合(17回1/3)は連続無失点で、好調をキープしたままレギュラーシーズン最終登板を終えた。
54号アーチで山本も援護した大谷も試合後、「本当に由伸に関しては、1年間ローテーションを1人だけ守って、フルシーズン投げてくれた。本当にチームのエースだと思っています」と称賛した。
そして、デーブ・ロバーツ監督は今季の山本について「私にとって一番印象的なのは、今の彼には揺るぎない自信があるということだ。(ルーキーイヤーの)昨年に関して言えば、当然理解できることだが、自分が本当に十分な力を持っているのか、疑いを抱く時期もあったと思う。だが、ワールドシリーズなどの経験を経て一変した。今年、彼は本物の自信を持っている。彼は、自身がチームにとって最高の選択肢だと分かっている。最高の投手であり、チームメートもそれを理解しているんだ」と絶賛した。
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