
総合格闘家の神龍誠が30日、自身のXを更新。28日に名古屋市・IGアリーナで開催された「RIZIN.51」のフライ級トーナメント2回戦で元谷友貴に敗れたことを受け、堀口恭司や元谷など多くのUFCファイターらが所属するATT(アメリカン・トップ・チーム)での米国修行を決断したことを報告した。
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■神龍が約2年越しの決断「プライドが邪魔を」
神龍は「堀口選手に負けてからずっと悩んでました やり返したくて、絶対に勝ちたくて 今の俺はこんなもんじゃないって思ってプライドが邪魔をしていました」と切り出すと、「でもどうしてもトップ層に届かない どんなに足掻いても地獄を見ても勝てない現実に直面し一つの決断をしました ATTに行ってみようと思います」と自身のXで米国行きを報告した。
神龍は2023年の大晦日大会で堀口と対戦。2Rリアネイキドチョークで一本負けを喫した。試合後の勝利者マイクで堀口から「神龍くんATT来ない?一緒に練習しましょう!」との勧誘を受けるも日本での練習を続けていた。
大きな決断をした神龍は続けて「堀口さんや元谷さんや世界トップ選手がどんな練習をしてるのか経験してきます あと一歩自分に足りない何かを探してきます もう二度と誰にも負けたくない」と決意を新たにし覚悟の程を綴った。
神龍は元谷戦後のインタビューでは「今回は結果を受け入れています、自分が持てるすべては出し切った」と回答。「いつもここで躓くんですよね、トップの壁で。やっぱり僕に何かが足りない。本当に地獄みていくしかない。めっちゃ追い込んだけど、足りなかったんすね」と声を詰まらせ涙を見せた。
■堀口が敗れた神龍を激励「倒せばいい」
また、堀口は自身のYouTubeチャンネルで元谷との一戦を振り返り、「神龍くんはレスリングタイプだから柔術がそこまで上手くない。だから倒した後もったいない。自分の形で極められない、立たれて返されちゃうことが多い」と弱点を指摘。
さらに、神龍の試合後インタビューの内容を受けて「何か原因があって負けている。それを意固地になっても次に繋がらない。何かを求めて環境を変えるなり、打撃をもっと上手くなるなり、自分でそこを変えないと次も同じミスをする」と厳しくコメント。
そして勝つためには「倒せばいいじゃん。極めればいいじゃん。判定だと(勝敗を)人に委ねちゃう。そうじゃなくて、完璧に仕留め切る。そういう風に練習でも変えていくしかない」と敗れた神龍を激励していた。
ATT行きを決めた神龍に対し、ファンからは「ナイス判断、期待してます」「これは嬉しすぎる報告」「強くなるために手段を選ばないってことか こういう男は強くなる」「ATTに行ってさらに強くなって世界最強を掴んで下さい」と公開後約3時間で応援のコメントが500件以上も寄せられている。
25歳は今後どのような成長を遂げるのか。新たな挑戦から引き続き目が離せない。
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