
卓球の「チャイナスマッシュ2025」は5日、最終日を迎えた。男女ともに上位進出が期待された日本勢は、中国で行われた最高峰の舞台で奮闘を見せた。
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■宇田は台湾エース&パリ五輪銀を撃破
女子シングルスで上位進出が期待されたのは、世界ランキング上位の日本勢の中でも注目を集めた張本美和(木下グループ)。第6シードの17歳は、3回戦で前回敗れていた大藤沙月(ミキハウス)との同士討ちを制し、準々決勝へ進出した。
準々決勝の相手は世界ランキング2位の王曼昱(中国)。国際大会で過去0勝6敗と分の悪い相手は、早田ひな(日本生命)をストレートで下して勝ち上がってきた。張本美は立ち上がりから主導権を握られる展開となり、第2ゲームこそデュースに持ち込んだものの、安定したレシーブと堅実なラリーを崩し切れず。0-4のストレートで敗れ、今大会をベスト8で終えた。
男子で奮闘を見せたのは松島輝空(木下グループ)と宇田幸矢(協和キリン)の両サウスポー。世界ランキング23位の松島は2回戦で同17位のパトリック・フランチスカ(ドイツ)を、33位の宇田は同11位の林昀儒(台湾)を下した。勢いに乗った2人はその後も快進撃を続け、松島は3回戦で同6位の梁靖崑(中国)との打ち合いを制し、宇田もパリ五輪銀メダリストのトルルス・モーレゴード(スウェーデン)を3-1で撃破した。

宇田幸矢(C)WTT
準々決勝では松島が世界1位の王楚欽(中国)、宇田が同2位の林詩棟(中国)と対戦。いずれもトップ2の壁を破るには至らなかったが、松島は戸上隼輔(井村屋グループ)と組んだ男子ダブルスで、準々決勝でフランスのルブラン兄弟を下し4強入りを果たすなど、収穫の多い大会となった。
WTTシリーズの中でも最高峰に位置づけられる今回のグランドスマッシュ。日本選手たちが中国の舞台で存在感を放った。
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