
ドジャースの佐々木朗希投手は、ポストシーズンでここまで3試合に登板。9回の最後を任され、キャリア初のセーブを記録して無失点と安定感が光っている。
不安視されていたドジャースのブルペンを救う救世主となっている新守護神に対し、現地メディアが高い評価を与えている。
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■先発として苦難経験も抑えで復調
佐々木はデビューイヤーとなったレギュラーシーズンで、5月に右肩のインピンジメント症候群のため負傷者リスト(IL)入り。シーズン終盤にリリーフとして復帰すると、デーブ・ロバーツ監督はポストシーズンではストッパーに指名。フィリーズとのナ・リーグ地区シリーズ第1、2戦ではキャリア初のセーブを記録するなど、新たな守護神として存在感を放っている。
ドジャースの地元メディア『ドジャース・ネーション』は7日(同8日)、「ドジャースのロウキ・ササキ、MLB史上初のリリーフ投手としての偉業を達成」と題した記事を掲載し、佐々木が達成した記録に注目。
スポーツ分析会社『Opta スタッツ』が紹介したデータによると、佐々木はキャリア最初の2セーブをポストシーズンで記録した初の投手(セーブが導入された1969年以降)だと報じており、「23歳の若き天才、ロウキ・ササキはMLB史上初となるポストシーズンでの2セーブを達成し、歴史に名を残した」とその快挙を称えている。
記事では、「オフシーズンに佐々木がドジャースに加入した当初、このような快挙を予想した者はいなかった」と想定外のリリーフ起用に触れつつ、「この若き右腕がここにたどり着くまでの道のりは、控えめに言っても型破りだった」と苦難を経験しながらの現在地に驚きを示している。
また記事では、佐々木がリリーフとして存在感を放つ要因として、佐々木自身の成長、ブルペン陣の不調、先発ローテーションを担う投手たちの好調という3つの要素が絡んでいると指摘。「ササキはロサンゼルスにとっての重要な局面で存在感を発揮するだけでなく、シーズン最大の勝負どころで最高のプレーを見せている」と高く評価している。
地区シリーズでフィリーズに連勝したドジャースは、8日(同9日)の第3戦に勝利すればナ・リーグ優勝決定シリーズ進出が決まる。2年連続世界一を目指すチームの中で、新守護神として存在感を高める佐々木に注目が集まる。
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