
MLB公式サイトは8日(日本時間9日)、メッツの千賀滉大投手を特集。エース級の働きをする反面、リハビリや調整に費やす時間も多く、球団幹部は頭を悩ませていると指摘。不安定なパフォーマンスに懸念を示し、「来季はどちらの顔を見せるのか」と記した。
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■「どちらのセンガが本物?」
ルーキーイヤーの2023年はチーム最多の12勝を挙げ、リーグ2位の防御率2.98を記録した千賀。オールスターゲームにも選出されたほか、新人王投票ではリーグ2位にランクインするなど大活躍した。しかし、翌24年は春先から故障で出遅れ。7月に初登板を果たすも、この試合でふくらはぎを負傷。再び負傷者リスト(IL)に入り、結局レギュラーシーズンの登板は1試合にとどまった。
雪辱を期した今季は好発進。前半戦は7勝を挙げ、防御率1点台で推移。まさにエース級の働きをしていたが、6月12日(同13日)のナショナルズ戦でハムストリングを痛めて離脱。すると、それを境に急失速。7月に復帰したものの、その後の防御率は5.90まで悪化し、最終的にマイナー降格を言い渡され、そのままシーズンを終えた。
MLB公式サイトは「2026年はどのバージョンのセンガが現れるのか」と題し、記事を公開。「本当のセンガはどちらのバージョンなのか? メジャー52試合で防御率3.00を記録し、9イニングあたり10人以上を三振に仕留めてきたセンガか? それとも、終わりの見えないリハビリやフォームの微調整でチーム関係者を悩ませてきたセンガか」と記し、好不調を繰り返す形になっている右腕に対し、懸念を示した。
■「祈り、復帰を待つだけ」
記事の中ではメッツのデビッド・スターンズ編成本部長も「コウダイはここ2年非常に不安定で困難なシーズンを続けてきた。素質があるのは分かっているし、潜在能力も分かっている。我々はそれを引き出すために、できる限りのことをするつもりだ。しかし、彼が来年30試合先発できると期待するのは愚かなことだ」と本音を明かした。
千賀とメッツの契約は2年3000万ドルほど残っており、公式サイトは「契約状況を考えると、メッツはかつての姿を取り戻してくれることを願い続けるしか選択肢がない。今オフにチームがどのような動きを見せようと、もし彼が好調を維持できるなら、再びローテーションに復帰できるチャンスはあるだろう」と期待を寄せた。
ただ、同時に「ケガから戻ってきた後は、以前とまったく同じというわけではない」という千賀のコメントも紹介し、来年33歳になる右腕の“衰え”も危惧。最後は「今のメッツにできることは、彼とともに取り組み、祈り、そして待つことだけだ」と結論付けた。
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