
河村勇輝は7月にNBAの名門・ブルズと2way契約を締結し、サマーリーグに参戦。21日(日本時間22日)からNBAの新シーズンが開幕する中、新天地での挑戦を迎える。
NBA2年目のシーズン開幕を前に、地元メディア『シカゴ・トリビューン』が河村の特集記事を掲載。24歳のポイントガードの活躍の可能性について展望している。
◆【実際の映像】河村勇輝、プレシーズン初陣での華麗なアシストに「パス職人」とNBA公式も絶賛 キャバリアーズ戦で見せた圧巻プレー
■移籍で迎える新たな挑戦
河村は昨年10月、グリズリーズと2way契約を結び開幕ロースター入りを果たすと、田臥勇太、渡邊雄太、八村塁に続く日本人4人目のNBAプレイヤーとなった。トップリーグでは22試合に出場し、平均4.2分のプレーで1.6得点、0.9アシストを記録。フリーエージェントとなった今オフにはブルズと契約を交わし、マイケル・ジョーダンもプレーした名門チームで米挑戦2年目を迎える。
新天地でアピールを続ける日本人ポイントガードには、地元メディアからも注目が集まっている。『シカゴ・トリビューン』は「ユウキ・カワムラはブルズでのプレシーズン開幕戦で将来への期待感を示した。彼はローテーションに食い込めるだろうか?」と題した記事を掲載し、今季の可能性を占っている。
河村は7日(同8日)に行われたキャバリアーズとのプレシーズン開幕戦に第3クォーターから途中出場。14分22秒のプレータイムで3得点、3リバウンド、チーム最多の5アシストを記録するなど、存在感を示した。
記者のジュリア・ポー氏は「全速力で駆け抜けるユウキ・カワムラのプレーを止めることはできない」とスピードを評価し、「14分22秒のプレーの間に『なぜこの男はNBAで成功を収めていないのか?』と疑問を抱かせた」と、その潜在能力を称賛している。
■ブルズの戦術適応に自信
一方で、ポー氏はブルズの陣容から河村の現在地を分析。「シカゴでのカワムラの2年目は依然として不透明だ。彼はジョシュ・ギディー、コービー・ホワイト、アヨ・ドスンム、トレ・ジョーンズら守備的なガードが揃うバックコートに加わる」とし、激しいポジション争いが待ち受けていると指摘している。
河村自身は、昨季にトランジションプレーとボールムーブメントを重視するスタイルへと変化したブルズの戦術に手応えを感じており、「自分に合っていると感じている」とコメント。「このシステムが大好きだから、ブルズのオフェンスに適応するのに時間はかからない」と、自信を覗かせた。
ブルズは残り4試合のプレシーズンを経て、21日(同22日)に本拠地でピストンズとの開幕戦を迎える。河村がロースター入りを果たし、NBAの舞台で躍動する姿を見せられるかは注目だ。
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Yuki Kawamura… the dime dropper!
Check out his assists vs. the Cavs tonight ⤵️ pic.twitter.com/bqEp8USfuv
— NBA (@NBA) October 8, 2025