
フィリーズとの地区シリーズを突破し、ワールドシリーズ連覇が視界に入ってきたドジャース。大谷翔平投手がポストシーズンに入って打率.148と苦しむ中、後を打つムーキー・ベッツ内野手は打率.385と好調をキープしている。米紙『USA TODAY』の名物記者、ボブ・ナイチンゲール記者は11日、そのベッツに関して興味深いデータを公開した。
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■前の打者が歩かされると「打率.526」
ドジャースのラインナップにおいて、大谷と1、2番コンビを形成することが多いベッツ。相手ベンチはピンチの場面で大谷を迎えると、大谷を敬遠で歩かせて、次のベッツ勝負を選択するケースが少なくない。
しかし、この策は裏目に出るケースが多いようだ。米紙『USA TODAY』のナイチンゲール記者は自身のXを更新。「ベッツのキャリアの中で、前の打者が敬遠され、相手が自分との勝負を選んだことは23回ある。そのうち、(レッドソックス時代に)デビッド・オルティスが敬遠されたのが2回、ドジャースでショウヘイ・オオタニが歩かされたのが21回(昨日の試合を含む)だ。しかし、遅かれ早かれ相手チームは知ることになるだろう……。この男が非常に勝負強いことに」とつづり、前の打者が敬遠された際のベッツの打撃成績を並べた。
打率.526(19打数10安打)/二塁打5本/本塁打1本/四球3回/犠飛/打点18
■「作戦として理解」も……感情爆発
また、ナイチンゲール記者の情報を受けて、米老舗誌『スポーツイラストレイテッド』のドジャース専門サイトも「MLBインサイダーが警告、ショウヘイ・オオタニを敬遠し、ムーキー・ベッツとの勝負を選ぶチームは要注意」と記した。
ベッツは以前、目の前で大谷が敬遠されることについて、「相手の作戦として理解しているよ。私だってショウヘイには投げたくない」と平常心を強調していたが、いざ安打を放つと、塁上で“どうだ、見返してやったぜ”とばかりに感情を爆発させるシーンもあった。
今回のポストシーズンにおいては、レッズもフィリーズも大谷敬遠策を採用していた。大谷を避けてもベッツで痛い目にあう。そういうデータは出ていても、やはり相手チームは大谷の一発を警戒せずにはいられないようだ。
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