
「第28回 ITTF-ATTUアジア卓球選手権大会 2025」は12日、インド・ブバネーシュワルで女子団体の準々決勝が行われる。日本は北朝鮮と対戦する。
前回大会に続く2連覇を狙う日本女子。過去に苦しめられてきた難敵との大一番を迎える。
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■連覇を懸けた戦いに挑む
日本はカザフスタンで行われた前回大会で、早田ひな(日本生命)が負傷によりベンチに回る中、張本美和(木下グループ)がエースに抜擢された。決勝の中国戦では当時16歳の張本美が第1マッチで王芸迪、第4マッチで世界女王・孫穎莎を下し、チームの3-1での金メダル獲得に大きく貢献した。
連覇が懸かる今大会では、張本美、早田、大藤沙月(ミキハウス)の前回メンバーに加え、カットマンの橋本帆乃香(デンソーポラリス)とサウスポーの長﨑美柚(木下アビエル神奈川)が新たに選出。伊藤美誠(スターツ)、平野美宇(木下グループ)という長年日本女子を支えてきた2選手が外れ、好調の新戦力が加わる新体制で挑む。
一方、準々決勝で対戦する北朝鮮は、国際卓球連盟(ITTF)の国別ランキングで日本の2位に対して35位と格下ながら、油断ならない存在。エース格の金琴英(キム・クムヨン)は、昨年大会のシングルス決勝で張本美を下して金メダルを獲得。さらに、李正植との混合ダブルスでは、昨夏のパリ五輪でメダル候補だった早田・張本智和(トヨタ自動車)組を初戦敗退に追い込むなど、近年は“対北朝鮮”戦で苦戦を強いられてきた。
中国撃破による2大会連続の金メダルを目指す中、中澤鋭監督がどのような布陣で臨むのかも焦点となる。まずは、初戦の北朝鮮戦をどう突破するか。連覇への第一歩となる試合に注目が集まる。
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