
「第28回 ITTF-ATTUアジア卓球選手権大会 2025」は12日、インド・ブバネーシュワルで女子団体の準々決勝が行われ、日本は北朝鮮と対戦。マッチカウント3-2で勝利し、準決勝進出を決めた。
連覇を狙う初戦で、難敵・北朝鮮に苦しめられた日本女子。中国メディアは、日本のエース格2選手を撃破したサウスポーを称賛している。
◆“サウスポーエース”早田ひなが最後は意地の勝利 連覇狙う日本女子が北朝鮮に大苦戦も死闘制してベスト4進出【アジア選手権】
■中国メディアが殊勲の左腕に言及
前回大会で中国を破り、50年ぶりの金メダルに輝いた日本女子。2連覇を懸けた今大会の準々決勝では、昨夏のパリ五輪や前回のアジア選手権でも日本勢を苦しめてきた北朝鮮と対戦した。
その中で日本のエース2人に立ちはだかったのが、左腕のキム・クムヨン。昨年のパリ五輪ではリ・ジョンシクとの混合ダブルスで早田ひな(日本生命)・張本智和(トヨタ自動車)ペアを撃破。さらに、アジア選手権のシングルス決勝でも張本美和(木下グループ)を下しており、今回も因縁の再戦となった。

金琴英(C)ITTF
第2マッチで早田、第4マッチで張本美と対峙したキムは、独特の異質ラバーを武器に日本の攻撃を封じた。早田は第1、2ゲームでデュースの攻防を繰り広げながらも、最終ゲームで競り負けて2-3の惜敗。張本美も2ゲームを先取されながら追いついたものの、フルゲームの末に2-3で敗れた。日本は第5マッチで早田がチャ・スヨンに勝利し、辛くも準決勝進出を決めたが、エース2人が同一選手に敗れる結果となった。
中国メディア『捜狐』は「北朝鮮の第1シード、キム・クムヨンがほぼ完璧なパフォーマンスで日本のトップ選手ヒナ・ハヤタを3-2、ミワ・ハリモトを3-2で下した」と絶賛。さらに「キム・クムヨンが再び“ダークホース”としての実力を発揮した」と評し、日本勢を翻弄した戦いぶりを称えた。
苦しみながらも北朝鮮との死闘を制してベスト4入りを果たした日本女子。左右のエース、早田と張本美を連破したキムは、今後も日本勢にとって大きな壁となりそうだ。
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