
ドジャースの山本由伸投手が14日(日本時間15日)、ナ・リーグ優勝決定シリーズの第2戦に先発。敵地でブルワーズ相手に111球3安打1失点7奪三振という内容で、メジャー初完投を果たした。
チームは5ー1で勝利し、同シリーズの対戦成績を2勝0敗とした。快投した山本に対して、チームメートが賛辞を贈った。
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■PSでは8年ぶりの完投
山本は1回、先頭ジャクソン・チョーリオ外野手にいきなり被弾。初球を運ばれるショッキングな立ち上がりとなったが、すぐに修正。この回を最少失点で切り抜けると、その後は圧巻の投球。2回以降は2安打しか許さず、結局9回を1人で投げ抜き、111球3安打1失点に封じた。
ポストシーズン(PS)における完投勝利は、2017年のジャスティン・バーランダー投手(当時アストロズ)以来8年ぶりで、日本投手としては初の快挙となった。
6回の第3打席で本塁打を放ち、PSにおける球団最多記録(通算14本)をマークしたマックス・マンシー内野手も山本を絶賛。「ヨシは先頭打者に本塁打を打たれてもまったく動じなかった。本当に見事だったよ」と話した上で、「間違いなく、これまでで一番リラックスして投げていたと思う。球種の多さ、それを自在にコントロールできる能力……本当にすごく印象的だ」と振り返った。
■「アメージングだった」
さらに「ヨシはすでにチームで最も信頼できる投手だけど、彼を知れば知るほど、まだ上のレベルに行けるんじゃないかと思ってしまう。今年の彼はすでに一段上のレベルに達している。それでもなお、彼の中にはもっと可能性があると感じるんだ」と話し、伸びしろについても確信していた。
2回に同点弾を放ったテオスカー・ヘルナンデス外野手もマンシーに同調。「アメージングだったよ。でも、我々にとってはもう驚きじゃない。レギュラーシーズンでやっていたことを、PSでもやっているだけさ」とし、「彼はスーパースターだ。昨年の最初は少し苦しんでいたけど、すぐに順応して自分の形を取り戻した。日本でMVPやサイ・ヤング賞(沢村賞)を獲っていたあのヤマモトが、MLBでもそのまま同じことをやっているんだ」と無双ぶりを強調した。
前日のブレイク・スネル投手に続いて好投した山本。ドジャースの誇る先発陣が、PSでも存在感を発揮している。
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