
ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)に連勝し、ブルワーズとの対戦成績を2勝0敗とリードした王者ドジャース。14日(日本時間15日)に行われた第2戦の試合後には、中継を担当した米放送局『FOXスポーツ』の解説陣が、完投勝利を挙げた山本由伸投手の投球を称賛。ドジャースの戦力を分析するとともに、デーブ・ロバーツ監督の投手起用に見られた「変化」にも注目を寄せた。
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■オルティスは投手起用を称賛
NLCS第1戦では、先発のブレイク・スネル投手が8回103球を投げて1安打無失点10奪三振と圧巻パフォーマンス。第2戦では、山本が9回111球で3安打1失点7奪三振の完投。ドジャースの投手としては、2004年以来のポストシーズンでの完投勝利となった。
『FOXスポーツ』で解説を務める元レッドソックスのデビッド・オルティスは、これまで「マシンガン継投」と揶揄されてきたロバーツ監督の投手起用について言及。スネルと山本の両先発を長いイニング引っ張った采配を高く評価した。
オルティスは「これは、過去10年ほどの『先発投手を早く降ろす傾向』に対するアンチテーゼなんだ。皮肉なのは、数年前、タンパベイ時代のスネル自身がワールドシリーズで早めに降板させられ、その試合で負けたこと。ロバーツはその教訓を理解している。投手を信頼して、目の前で見て判断する。見事な采配だった」と称賛を贈った。
■度重なる「ブルペン酷使」に批判も……
2016年からドジャースの指揮を執るロバーツ監督は、決断の早い継投策で知られる。今季のドジャースは、救援が657回2/3イニング登板しており全30球団トップ。1試合平均4.6人の投手起用は同2位。度重なる酷使が疲弊を招き、短期決戦に突入する頃には息切れするシーズンも過去には多かった。
スネルと山本、球界を代表するエース級の2人だからこそ託せた可能性は高い。不安定な救援陣を起用しづらい状況ではあったものの、就任10年目にして新たな一面も覗かせている。
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