
地区シリーズでブルワーズに敗れ、メジャー2年目のシーズンを終えた今永昇太投手。来季以降の契約について、カブスのジェド・ホイヤー編成部長が15日(日本時間16日)会見で前向きな姿勢を示した。
2024年に今永がカブスと結んだ4年契約は、選手と球団側それぞれにオプションが設けられており、選択次第ではFAになる可能性も残されている。
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■「ポジティブな要素しかない」
MLB公式のマーク・フェインサンド記者によると、今永とカブスが2024年に結んだ4年契約は非常に複雑で、カブスは来季26年から28年まで3年総額5700万ドル(約84億円)の球団オプションの権利を持っている。仮に行使しなかった場合でも、今永に来季1500万ドル(約22億円)の選手オプションも設定されており残留は可能。
その場合、カブスは27年と28年の2年間で4200万ドル(約62億円)の球団オプションの権利を持つ。こちらも行使しなければ、再び今永は27年シーズンの選手オプション1500万ドルが選択できるという。
会見の席でホイヤー編成部長は、「契約した当時のことを思い返すと、ショウタがこの2年間で見せたような成績を残すと分かっていれば、間違いなく即決でサインしていた。それほど彼は結果を出してくれているし、チームメートとしても素晴らしく、組織にとって本当に価値のある存在だ。もちろん、我々としても決断と議論をしなければならない部分はある。この2、3週間で話し合いを行う予定だよ。でも、ショウタについてはポジティブな要素しかない」と語り、球団オプション行使にも前向きな姿勢を示した。
メジャー2年目の今永は、今季25先発で144回2/3イニングに登板。故障離脱もありながら、9勝8敗、防御率3.73と奮闘した。ナ・リーグワースト2位の31被弾、三振割合の低下など課題も浮き彫りとなったが、来季以降もカブスで重要な役割を果たすと見られている。
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