
「ノジマTリーグ 2025-2026シーズン」が18日、東京都の代々木第二体育館にて行われ、岡山リベッツは木下マイスター東京と対戦。ビクトリーマッチの末に3-2で勝利し、今季5勝目を挙げた。
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■アジア卓球帰りも奮闘
張本智和は、インドで行われていた「第28回 ITTF-ATTUアジア卓球選手権大会 2025」から帰国したばかりで、「今日は時差ボケもあったし、開始も11時で、あまり寝られなかった」という。それでも、第2マッチで起用されると、切れの良い動きを見せた吉村和弘をフルゲームで退けた。
さらに、マッチカウント2-2で迎えたビクトリーマッチにも起用され、元中国代表のヤン・アンとの戦いでは、7-10、11-12、12-13と何度もマッチポイントを握られた。しかし、絶体絶命のピンチで強さを発揮した日本のエースが、最後は3連続ポイントでデュースを制し、岡山に白星をもたらした。
張本智は試合後、「明日・明後日と休養と練習をして(WTTシリーズのために)ロンドンに行くので、『このTリーグまで含めてアジア選手権』という気持ちだった」とコメント。ビクトリーマッチについては、「ヤン選手は2年前のプレーオフのセミファイナルで、僕が琉球で彼が岡山にいて、0-3で責任を感じた負けだった」と過去の対戦を振り返りながら、「最後は7-10でリードされて苦しい中、最善の策を1球1球考えてこなした結果、いろんな要素が噛み合って、逆転できたのかなと思います」と安堵の表情で語った。
張本智は昨季、琉球アスティーダとの契約満了により退団し、今季電撃的に岡山に加入したが、まさかの2連敗スタートを喫した。しかし、そこから7連勝を飾るなど、らしい姿をTリーグでも見せつつある。
アジア卓球選手権では、日本を銅メダルに導いたエースは、「海外でやる試合は動画や写真で見られても、取った瞬間の感動や熱気はスマホでは伝わらないものがある」と語り、「まずはTリーグから入ってもらって、アジア卓球やWTTも見てみようかなと思ってもらえたら」と言及。日本国内のTリーグを盛り上げていきたいと意気込んだ。
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