
卓球の「WTTスターコンテンダー・ロンドン」は23日から本戦が行われる。日本からは多くの有力選手がエントリーしており、なかでもシングルス、ダブルスの両方で注目を集めるのが伊藤美誠(スターツ)の戦いだ。
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■単では張本美、橋本らとの優勝争い
今大会の女子シングルスは、世界ランキング5位までを独占する中国トップ勢が不在で、日本勢にとってはタイトル獲得の絶好のチャンスとなっている。
第2シードで世界ランキング9位の伊藤は、順当に勝ち上がれば準々決勝で同学年の早田ひな(日本生命)と対戦する可能性がある。第1シードの張本美和(木下グループ)、第3シードの橋本帆乃香(デンソーポラリス)らとともに優勝争いを繰り広げる中、両者の動向がトーナメントの鍵を握る。
伊藤と早田はこれまで国際大会で7度対戦し、伊藤の5勝2敗。直近では2021年の「WTT中東シリーズ・コンテンダー・ドーハ」決勝で顔を合わせ、伊藤が4-2で勝利している。伊藤は2021年の東京五輪で、早田は24年のパリ五輪でそれぞれシングルスの銅メダルを獲得。長年ライバルとしてキャリアを積んできた両者による4年ぶりの対戦が実現するか注目される。
また、今回は伊藤と早田がダブルスでもエントリーしており、7月の「USスマッシュ」以来となる“みまひな”ペアが復活。初戦では、カミーユ・ルッツ、オドレイ・ザリーフ(フランス)組と対戦する。前回成績のベスト8を上回る活躍に期待がかかる。
伊藤は21日に誕生日を迎え、今大会が25歳で臨む最初の国際舞台となる。10代から切磋琢磨してきた盟友・早田との再共演が、シングルス、ダブルスともに注目を集める。
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