
今オフも日本球界からメジャー移籍が実現しそうで、ヤクルトの村上宗隆内野手や巨人の岡本和真内野手が海を渡ることが濃厚となっている。そんな中、選手の移籍情報を扱う専門サイト『MLB TRADE RUMORS』は、海外フリーエージェント(FA)権の行使を明言している楽天の則本昂大投手と、ポスティングシステムによるメジャー挑戦の意向を表明している西武の髙橋光成投手について、注目すべき救援右腕として取り上げた。
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■海外FA権の行使を明言
『TRADE RUMORS』は、オプトアウト(契約破棄)が予想される選手も含めて、今オフにFAとなるリリーバーを特集。特に今回は右腕に絞り、メッツのエドウィン・ディアス投手やパドレスのロベルト・スアレス投手というビッグネームや、今年活躍できなかったものの来季の復活に期待がかかるドジャースのカービー・イエーツ投手らを取り上げた。
同サイトは多くの救援右腕について触れる中で、「実績のある日本投手」というカテゴリーを設け、則本と髙橋に言及した。
海外FA権(2023年に取得)の行使を明言している35歳の則本について、同サイトは「長年、楽天の先発投手として活躍してきたが、2024年から抑えに転向し、堅実な働きをしている」と記し、成績を含めてこれまでのキャリアを紹介。
その上で、今後の展開については「ノリモトの実績ならメジャー契約を勝ち取る可能性はある。ただ、その場合でも同じく30代半ばでメジャーに挑戦した平野佳寿投手(2年総額600万ドル)や澤村拓一投手(2年総額300万ドル)と同程度の、比較的安価な契約になるだろう」と予想。続けて「マイナー契約となる可能性もあり、もしMLBから魅力的なオファーがなければ、日本に残っても十分な金額を稼げるはずだ」と指摘した。
■小笠原にイメージ重ねる
一方、髙橋についてはポスティングされる前提で記事を展開。「日本のトップレベルで通算約1200イニングを投げ、防御率3.39を記録している。今季も148イニングで防御率3.04と安定した成績を残した」とし、先発投手としての実績を評価。ただ、「安定した投球内容ではあるものの、メジャー球団が強く惹かれるような空振りを奪うタイプではなく、球威もそこまでではない。メジャー契約に至る可能性はあるが、高額の大型契約になることはないだろう」とした。
その上で、今季ナショナルズと2年総額350万ドルで契約し、スイングマン(先発・中継ぎ兼任)として登板した小笠原慎之介投手にイメージを重ね、同様の起用方法になると示唆した。
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