
米老舗メディア『The Sporting News』は24日(日本時間25日)、選手間投票によるMLBの「年間最優秀選手(Player of the Year)」にマリナーズのカル・ローリー捕手を選出。ローリーは投票312人のうち46%の得票を集め、2位アーロン・ジャッジ外野手(27%)、3位大谷翔平投手(11%)を抑えて栄冠を手にした。
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■得票数に大きな開き
現在28歳のローリーは今季、捕手として史上初の60本塁打を放つなど歴史的な好成績。オールスターの本塁打競争でも優勝し、チームを2001年以来となる地区優勝に導いた。
『The Sporting News』は同日、選手間投票による「年間最優秀選手(Player of the Year)」を両リーグから1人だけ選出。ローリーが46%の得票でトップに立ち、ジャッジが27%で2位、昨季受賞の大谷は11%の3位に留まった。
マリナーズの選手が受賞するのは、アレックス・ロドリゲス(1996年)、ケン・グリフィーJr.(1997年)に続いて史上3人目の快挙となった。
■現役選手から称賛の声多数
同メディアでは、選出理由について選手たちのコメントを紹介。強打の三塁手オースティン・ライリー内野手(ブレーブス)は、「捕手であることが全て。投手陣をまとめて精神的に安定させるなんて、簡単なことじゃない。しかも、打球が身体中に当たる。太もも、肩、あちこち当たってボロボロだよ。そのうえで打撃までこなすなんて」と称賛を贈った、
名遊撃手のダンズビー・スワンソン内野手(カブス)は、「(ローリーとジャッジ)どちらが勝っても負けても、正直不公平だよ。素晴らしすぎる」と両者を称えつつ、マリナーズが抱える西海岸球団特有の「長距離移動」についても言及。今季の移動距離は、年間4万4622マイル(約7万1812キロ)で30球団中4位。毎年上位3位以内に入っており、来季は5万308マイル(約8万0962キロ)で全球団トップ。負担の大きさでは群を抜いているとした。
ローリーは正捕手として今季1072イニングで守備に就き、捕逸はゼロ。出場159試合のうち39試合はDHとして出場し「休養日」はほとんどなかった。球界屈指のタフさも、選手たちには驚異的だったようだ。
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