
今年の菊花賞は春のクラシックホースが不在で行われる。近年同様のケースでは2021年と22年があり、いずれも1番人気が馬券外。
そもそも2020年にコントレイルが無敗三冠を達成したのを最後に、1番人気が4連敗中と波乱傾向にあるのが当レース。過去10年、単勝オッズ10倍以上は1着2回2着5回3着6回。10番人気以下も3度馬券内があり、穴馬台頭のケースは頻発している。
本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに穴馬候補をピックアップ。ここでは「レッドバンデ」を取り上げる。
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■レッドバンデ
2月デビューと遅まきながら、2戦目の中山芝2200mを出負けから外をマクリ気味に進出し、3馬身差で快勝。日本ダービーの切符取りを狙い、青葉賞へ駒を進めた。
その青葉賞も再び出負けし後方待機。直線で最内を突くと一旦先頭に立ち、勝利まで見えたが最後はエネルジコをはじめ、外から各馬が押し寄せ、4着に終わった。ただ、この日は雨中開催もあり、終日外差し傾向の馬場。これを唯一、最内を通って勝ち馬から0秒1差ならむしろ負けて強しの内容と言える。
その後、青葉賞組が続々と古馬相手の条件戦を勝ち上がり、勝ち馬のエネルジコの評価は上がったが、同馬も同等に見直すべき1頭のはず。
前走・セントライト記念は皐月賞馬ミュージアムマイルにこそ完敗だったが、返し馬で放馬寸前のアクシデントがあり、ゲートでは隣の馬が暴れ、レースでも最後の直線で他馬に寄られ立ち直すシーンがあった。それでいて一度はイン突きのヤマニンブークリエに突き放されながらクビ差盛り返したのは上出来。しかも、レース前には陣営も「少し重い」とコメントを残す前哨戦仕上げであり、今回の上積みは大きい。
懸念される8枠だが、改修後の京都は4角が緩やかになったため、勝負どころで外へ膨れずインに馬群が密集。そのため菊花賞でも外枠有利の傾向にあり、2年連続で7・8枠が計5頭も絡んでいる。むしろ大外枠のイメージで嫌われるならシメシメ。青葉賞やセントライト記念の内容から、長丁場の持久力勝負はどんとこいの同馬を、高配当の使者に指名したい。
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