
卓球の「WTTスターコンテンダー・ロンドン」が開催されており、多くの有力選手が参戦する中、男女シングルスでは日本勢が上位に勝ち進み、優勝の可能性が高まっている。
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■張本美と橋本はダブルスでも共闘
今大会では、伊藤美誠(スターツ)との“みまひな”ペアの復活でも注目を集めた早田ひな(日本生命)。ダブルスでは準々決勝で敗れたものの、シングルスでは2回戦の張翔宇(中国)戦から準々決勝のゾン・ジエン(シンガポール)戦まで、いずれもストレート勝ちと安定感を見せてきた。
準決勝で対戦するのは世界ランキング16位のベテラン、鄭怡静(台湾)。Tリーグでは木下アビエル神奈川でプレーしている。早田は国際大会で鄭怡静に6勝4敗と勝ち越しているが、今年の対戦では2戦2敗と苦戦を強いられている。粘り強さが持ち味の33歳に対して、連敗を止められるかが注目される。
もう一つの準決勝では、張本美和(木下グループ)と橋本帆乃香(デンソーポラリス)による日本人対決が実現。張本美は世界ランキング7位、橋本は同11位で、両者は今大会でダブルスを組み注目を集めたものの、初戦で伊藤・早田組に敗れている。
シングルスでの両者の対戦成績は張本が2勝1敗。3月の「WTTスターコンテンダー・チェンナイ」決勝では張本美が橋本を4-2で下し、さらに8月の「WTTコンテンダー・フォズ・ド・イグアス」でも準決勝で勝利して優勝を飾っている。橋本にとっては、今回がリベンジのチャンスとなる。
一方、男子シングルスでは第1シードの張本智和(トヨタ自動車)が唯一ベスト4に進出。2回戦のルカ・ムラデノビッチ(ルクセンブルク)戦、3回戦の吉村和弘(ケアリッツ・アンド・パートナーズ)戦はいずれもフルゲームを制し、準々決勝では世界21位のアンダース・リンド(デンマーク)をストレートで退けた。
準決勝の相手は、Tリーグ・木下マイスター東京で活躍する24歳の林昀儒(台湾)。張本智との対戦成績は7勝3敗と日本のエースがリードしているが、直近4試合では2勝2敗と互角の戦いが続いている。これまでライバルとしてしのぎを削ってきた中、張本智にとっては優勝を目指す上で大きな壁となりそうだ。
今大会では、男女ともに日本の中心選手たちが上位に名を連ねている。熾烈を極めるロンドンでの戦いで、栄冠を手にするのは誰になるのか、注目が集まる。
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